【甘口辛口】視聴率も低迷の「いだてん」 ピエール瀧容疑者逮捕でNHKにとっては踏んだり蹴ったり - SANSPO.COM(サンスポ)

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【甘口辛口】視聴率も低迷の「いだてん」 ピエール瀧容疑者逮捕でNHKにとっては踏んだり蹴ったり

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13日、麻薬取締法違反の疑いで逮捕され、移送されるピエール瀧容疑者(撮影・佐藤徳昭)  ■3月14日 コカインは「セレブドラッグ」といわれ、しばしの陶酔感、多幸感を求めるハリウッドの俳優に常用者が多いという。下着に隠してハワイの空港で捕まった勝新太郎の“名言”「もうパンツは履きません」が知られるが、大麻や覚醒剤での薬物違反に比べるとコカインは高価なのか日本の芸能人でもあまり聞かない。

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 そのコカインを摂取したとして、ミュージシャンで俳優のピエール瀧が麻薬取締法違反(施用)の疑いで逮捕された。テクノバンド「電気グルーヴ」で名を上げ、俳優としては凶悪犯から底抜けの善人まで演じている。名前は出てこなくても顔は誰もが知っているほどだが、薬物までとは振れ幅が大きすぎる。

 小欄としては放送中のNHK大河ドラマ「いだてん」で演じていた、東京の足袋屋「播磨屋」の主人(黒坂辛作)役がどうなるのか気になる。1912年ストックホルム五輪に日本人として初めて参加したマラソンの金栗四三が履いたのが播磨屋の足袋。底を三重にしたが、石畳と舗装路では衝撃を吸収できなかった。

 そこで金栗は播磨屋に下宿して黒坂とともにマラソン足袋の改良に没頭。底を布からゴムにするなど改良を重ねた結果、多くの日本のマラソン、駅伝ランナーに愛用された“ハリマヤシューズ”に行き着いた。金栗の情熱にほれ込んだ頑固で人情味あふれる職人を演じて、いい味を出していた。

 3カ月先の放送分まで収録済みで、金栗の人生にとってのキーパーソンだけに影響は大きい。視聴率も低迷したまま上昇の気配もなくNHKにとっては踏んだり蹴ったり。何よりも「ものづくり」の精神を貫いた、実在した人物に泥を塗った愚行は許しがたい。(今村忠)

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