【甘口辛口】急増の割にどんなものか知られてない「アポ電」 警察は早急に解明と警鐘を - SANSPO.COM(サンスポ)

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【甘口辛口】急増の割にどんなものか知られてない「アポ電」 警察は早急に解明と警鐘を

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 ■3月4日 何とも荒っぽい手口だ。東京都江東区のマンションで80歳の女性が両手足などを縛られ殺害された事件は電話コードが切断され、インターホンが持ち去られていた。室内が激しく荒らされた一方、金庫は手つかずで引き出しにあった現金130万円が入った封筒や、約20万円入りの財布は残されたままだった。

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 3人組とみられる犯人グループは、事前に「家にお金はあるか」と資産状況を確認する「アポ電話(アポイントメント電話)」をかけていたという。女性が一人でいる時間帯を狙った用意周到な犯行かと思いきや、短時間で済まそうとして焦り現金に気がつかないまま逃げたのだろう。

 池波正太郎の「鬼平犯科帳」の世界でいう「急ぎ働き」かもしれない。大店に押し入るため仲間を奉公人として働かせるなど入念な準備で千両箱を盗み出す本筋の盗賊と違い、荒っぽい手口で証拠隠滅のために殺生も辞さない。「アポ電」を入れても、振り込め詐欺のように間に入る受け子を省いたのなら文字通りの「急ぎ働き」だ。

 今年に入り、いずれも渋谷区で高齢夫婦が縛られ高額の現金が奪われる「アポ電」強盗が2件あり、これが3件目。同一犯とみられ前の2件は2日前に「アポ電」がかかった。警視庁によると資産状況を尋ねる不審電話は昨年、過去最多の3万4658件にのぼったという。

 振り込め詐欺の手口は警察の広報活動でかなり浸透しているが、急増している割には「アポ電」がどんなものか全く知られていない。緊急性を強調し、被害者に考える余裕を与えない振り込めとはまた別の巧妙さがあるのか。警察は「アポ電」の特徴を早く解明して警鐘を鳴らしてほしい。 (今村忠)

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