巨人・岡本、母に届けたプロ初劇弾!佐藤輝からトップ奪還30打点 - SANSPO.COM(サンスポ)

巨人・岡本、母に届けたプロ初劇弾!佐藤輝からトップ奪還30打点

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 劇的な“母の日弾”だ!! 巨人・岡本和真内野手(24)が9日、ヤクルト7回戦(東京ドーム)の九回に逆転サヨナラ3ランを放った。八回には追撃の6号ソロを放っており、今季2度目の1試合2発&4打点で勝利に導いた。30打点は再びセ・リーグトップ。坂本勇人内野手(32)が右手親指の骨折で負傷交代するピンチを若き主砲が救った。

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 鮮やかで劇的な幕切れだった。4-5の九回1死一、二塁。岡本和がヤクルトの守護神・石山のスライダーを無人の右翼席に突き刺した。7年目で初のサヨナラ3ラン。本塁で待ち構えるナインの輪に飛び込み、笑顔でウオーターシャワーを浴びた。

 「(サヨナラ打は)初めてだったので、どういうふうにかえればいいか、分からなかった。いつも投手の方も頑張ってくれて、野手の方も僕を除いて皆さん打ってくれていたので、今日は何とかチャンスで打てて良かった」

 日本野球機構が初めて「NPBマザーズデー2021」として実施した特別な一戦。2点を追う八回に追撃の6号ソロを左翼席にほうり込むと、最後は2打席連発で試合を決めた。

 チームは大ピンチだった。7日のヤクルト戦に先発したエース・菅野が右肘の違和感で出場選手登録を抹消。この試合では主将の坂本が五回の走塁で右手を負傷し、試合後に「右手母指(親指)末節骨の骨折」と発表された。投打の柱を失った原巨人を救ったのが、不動の4番だった。

 9日は母の日。試合後のヒーローインタビューでは「今まで大きなけがもしたことないですし、こういうふうに本当に丈夫な体に産んでくれてありがとうございます」と奈良・五條市に住む母・智代美さん(56)に感謝の思いを伝えた。

 2018年5月13日の中日戦(東京ドーム)以来、3年ぶりの“母の日弾”だった。智弁学園高時代に毎日のお弁当を作ってくれた母に、5月の記念日は毎年、バッグや化粧品などを贈っている。19年オフのハワイ優勝旅行には智代美さんを招待し、腕時計をプレゼントした。

 チームメートと同様にこの日は岡本和もピンク色のリストバンドを着用。派手な色彩のスパイクは周囲から「(普段より軽快に)足が動いているように見える」とちゃかされたという。

 劇的な勝利で首位・阪神との3・5ゲーム差をキープした。原監督は殊勲の4番を「1点差になる前のホームランも大きいですし、最後は見事」とたたえ、「男の子っていうのは、お母さんにはとても弱い。皆が恩返しをする、感謝の気持ちを持って(プレー)するということが(大事)ね」と目を細めた。

 30打点でリーグトップの座を阪神D1位・佐藤輝(近大)から奪い返した。「試合に出ている限りは迷惑を掛けないようにしたい」と謙虚な岡本和。東京ドームから504キロ離れた奈良の実家に、大きな2発のアーチを届けた。(樋口航)

◆母の日

 日頃の苦労をねぎらい、母に感謝の気持ちを伝える日。日本、米国ともに5月の第2日曜日で定着している。カーネーションを贈ることが一般的で、母が健在の場合は赤、亡くなっている場合は白。戦地の負傷兵の衛生改善活動を行っていたアン・ジャービスさんを追悼し、1907年5月12日に娘のアンナさんが教会で白いカーネーションを配ったことが起源とされている。

データBOX

 〔1〕巨人・岡本和がプロ初のサヨナラ打となるサヨナラ本塁打。巨人のサヨナラ勝ち、サヨナラ本塁打はともに、3月26日のDeNA戦(7-7の九回に亀井善行が代打弾、東京ドーム)に次いで今季2度目。逆転サヨナラ本塁打は、2017年6月18日の亀井(対ロッテ、4-5の十二回に3ラン、東京ドーム)以来4年ぶり。

 〔2〕巨人の選手でサヨナラ本塁打を含む1試合複数本塁打を放ったのは、09年8月4日の亀井(対広島、旭川)以来12年ぶり。逆転サヨナラ弾を含む1試合2発は、1971年7月11日の上田武司(対中日、後楽園)以来50年ぶり。

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