【虎のソナタ】トラ番キャップに無欲で王手かけた不思議な男 トラ番軍団「衣替え」で景気よくスタート!? - SANSPO.COM(サンスポ)

【虎のソナタ】トラ番キャップに無欲で王手かけた不思議な男 トラ番軍団「衣替え」で景気よくスタート!?

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 「三木さ~ん! 早く来てくださ~い! 川相臨時コーチの取材が始まりますよ~」

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 トラ番・織原祥平は必死で手を振った。コロナ禍でスタートした阪神・宜野座キャンプ。絶対に大声は出せない。声の代わりに思い切りオーバーアクションで約50メートル先にたたずむ大先輩トラ番・三木建次を呼び寄せようとしたのだ。

 というのも、三木が朝から「きょうは俺が川相コーチの担当をやる」と密着に次ぐ密着。誰も近寄らせない迫力で、要チェックを丸一日、続けてきた。川相コーチの取材は、誰がどう考えても三木が担当。だから、必死で呼んだ。

 だが、その時、三木は何を思ったか、何も思っていなかったのか、織原に向かって満面の笑みで手を振り返した…。

 ちなみに織原は、突如始まった藤浪の“おかわりブルペン”チェックの真っ最中。手が離せないのに…。悪夢のダブルブッキング取材をするハメになり、超ぷりぷりモードだ。

 川相コーチ担当としてアピールしようとして失敗した三木。実は前日から「俺は沖縄に26連泊もするんや」と後輩トラ番に暗に“頑張ってるぞ”アピール。が、ここでも、後輩から「日程を決めるのは年長者の三木さんが最優先だったはず。自分で26連泊を選んで、今さらあれこれ言うのはおかしい」と猛反発を受けた。ここでもアピール大失敗。

 ところで、わがサンスポトラ番軍団は、キャンプインと同時にちょっとした“衣替え”を行った。トラ番キャップには長友孝輔がサブキャップから昇格。「若い記者が多いので、年長者がしっかりサポートした働きやすい環境を整えたい」とキャンプ地・宜野座で勇ましく施政方針を披露。

 サブキャップは新里公章。通算3度目の復帰だ。これほど不思議な男はいない。何度、トラ番から離れても、必ず肩書をアップさせて舞い戻ってくる。沖縄県人らしく、温厚。怒ったところは見たことない。人を蹴落とそうとする野心もない。出世しようという野望も持たない。人望が特にあるタイプでもなく、眩いばかりの文才の持ち主かといえば「?」。

 サラリーマン世界にいませんか? なんであいつが出世するんや、という不思議な存在が。サンスポの“ミステリアス・うちなーんちゅ”。それが新里。悲願のトラ番キャップに無欲で王手をかけたのです。

 という新布陣で景気よくスタート-。そんな長友キャップの構想だったが、最年長トラ番の度重なるアピール失敗で、はかなくもたった1日で崩壊。先が思いやられる!?

 対照的にアピールを大成功させたのは、ドラフト1位ルーキー佐藤輝。こちらは華がある。

 実は並んでみていた本紙専属評論家・八木裕さんがフリー打撃直前、プロならでは視点を口にしていた。

 「風が左から右。佐藤輝には追い風。しかも、他の打者を見ると、打球が飛んでいる。キャンプ初日、まだ球が(乾いていて)飛ぶんだね。猛アピールの状況設定はできあがってるよ」

 なるほど、そういう見方もあるのか、面白いな、と思っていたら、ゴールデンルーキーは逆方向に打った。このアピールは、なかなか見事ではないか。どこかの誰かさんのアピール失敗を見た後だけに、余計に…。1面最終面をぶち抜いたサンスポ、楽しんでいただけたら。

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