ヤクルトD1・木沢、メジャー354勝クレメンスになる!「本格派として太く長く生きる」 - SANSPO.COM(サンスポ)

ヤクルトD1・木沢、メジャー354勝クレメンスになる!「本格派として太く長く生きる」

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 ヤクルトのドラフト1位・木沢尚文投手(22)=慶大=が17日、埼玉・戸田球場で新人合同自主トレーニング第3クール初日を迎え、プロ入り後初めてブルペンに入った。捕手を立たせた状態で16球を投げた最速155キロ右腕は、米大リーグのヤンキースなどで通算354勝を挙げたロジャー・クレメンスが理想像であることを告白。視察した高津臣吾監督(52)も、パワーピッチャーとしての「素質」に太鼓判を押した。

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 寒風を切り裂いたボールが、捕手のミットに「ズシン」と音を立てて収まった。木沢がプロ入り後初のブルペン入り。高津監督や小川ゼネラルマネジャーらが見守る中、捕手を立たせたまま自慢の直球を披露した。

 「細かい動きよりも頭が(捕手側に)突っ込まないとか、お尻が落ちないようになど体全体の大きい部分を意識しました」

 気温7度と冷え込んだ戸田球場。木沢は「8割」の力で16球を投げた。たった16球だが、されど16球。高津監督を「結構、腕を振って投げているなというのが第一印象。直球で空振りが取れたり、打ち取ることができるパワーピッチャーはプロの世界でもなかなかいない。彼には、その素質がある」とうならせるには十分なデモンストレーションとなった。

 指揮官が口にした「パワーピッチャー(速球派投手)」というワード。これこそ、木沢がこだわるスタイルだ。最速155キロ右腕は初めて「ロジャー・クレメンスのような投手になりたい」と投手としての理想像を明かし「パワーピッチャーとして長く現役を続けられたのには絶対、理由があると思う。自分も本格派の投手として、太く長く生きられるよう目指していきたい」と言葉に熱を込めた。

 クレメンスといえばヤンキース、レッドソックスなどでメジャー歴代9位の通算354勝を挙げたレジェンド右腕だ。サイ・ヤング賞に7度、最多勝に4度、最優秀防御率に7度輝くなど数々のタイトルを獲得。高いプロ意識と厳しい練習に裏打ちされたパワーと技術に定評があり、45歳までメジャーの第一線で現役を続けた。

 40代になっても100マイル(160キロ)の直球を投げ、ついた愛称は「ロケット」。ちなみに、人に何か頼む際に使う日本のネット用語「○○してクレメンス」は同投手の名前をもじったという説が有力。意外なところでも一般にその存在が“浸透”している。

 木沢は「フォームもマウンド上の立ち居振る舞いも堂々としていて、ロマンを感じる選手。そういったところに憧れがあります」と目を輝かせた。高校、大学時代と右肘の故障に悩まされてきた自身の経験を踏まえ「その分、故障について勉強もしてきた。そこはプラスに捉えたい。負担のないフォームで力強いボールを投げるのが目指すべきところ」と意識は高い。

 2月1日からの春季キャンプも1軍スタートとなる見通し。慶大出身の22歳が「太く長い」プロ人生の一歩を刻んだ。(横山尚杜)

★パワーピッチャーとは

 投球スタイルによる投手の分類の一つで、剛速球や速い変化球で奪三振を量産する本格派、速球派投手を表す。多彩な変化球や優れた制球で打たせて取るタイプをコントロールピッチャー(技巧派)と呼ぶ。米国では両者を分類する指標として「奪三振+与四球」を「投球回数」で割る「PFR」が用いられ、数値が高いとパワーピッチャーとみなされる。日本の代表例は千賀(ソフトバンク)、則本昂(楽天)ら。

★高津監督、キャンプ方針語る

 高津監督は、2月1日に始まる沖縄・浦添での春季キャンプについても言及した。新型コロナウイルス感染から回復し15日に退院した村上と、ともに宮崎で自主トレを行い濃厚接触者と判定されていた青木らの調整については「聞き取りして決めていかないといけない。もしかしたら別メニューや他の方法を考えることも必要だと思う」と慎重に状態を見極める方針を示した。レギュラーを争う若手については「練習試合も早くから入っている。早い段階から競争を意識してやらせようと思います」と強調した。

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