【虎のソナタ】捕手・梨田、打席には掛布って…なんと豪華なブルペン初投げ野茂 - SANSPO.COM(サンスポ)

【虎のソナタ】捕手・梨田、打席には掛布って…なんと豪華なブルペン初投げ野茂

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 オンライン取材に応じたドラフト2位ルーキー伊藤将司投手(JR東日本)が「キャンプで矢野監督のミットに投げ込みたい」と希望を明かした。いいねぇ。実現すれば、宜野座キャンプの見どころの一つになる。当日の1面は間違いない?!

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 ルーキーの球を受ける-。ふと思い出した光景が。不人気の時代の昔のパ・リーグ球団はキャンプ中も注目を集めようとあの手この手、必死だった。今では信じられないことが起きた。

 1990年2月。超大物ルーキー野茂英雄が近鉄に入団。キャンプ地サイパンでブルペン初投げの日がやってきた。監督は名将でありアイデアマン・仰木彬。目立つためなら何でもOKした。結果、何が起きたか?

 野茂の初投げの相手は何と、某テレビ局の解説で来ていた近鉄OB梨田昌孝。さらに打席には別のテレビ局の解説で訪れていた阪神OB掛布雅之が立った。前代未聞のスターそろい踏みの“初登板”。常夏の島があの日、12球団で最も注目を集めたキャンプ地になったのは言うまでもない。

 虎の「ドラ2」の夢を聞き、31年前の出来事を懐かしんでいたら、野球殿堂入りの情報が入ってきた。プレーヤー表彰、エキスパート表彰ともに該当者なし。しかも、投票結果をズラッと見てみると、今の今まで私の脳裏で躍動していた梨田さんも、掛布さんも、候補に名を連ねながら及ばなかった。残念!

 一方で野茂さんはすでに3年前、候補者入り即殿堂入りを果たしている。投票者各自で価値観が違うから難しいんだけれど、2球団で優勝した梨田さんも、4代目ミスタータイガースも、私が憧れたスター。いつの日が殿堂入りしてほしいものだ。

 ちなみにわが社のトラ番の憧れのスターを聞いてみたら「僕は野茂さんでした」とキャップ安藤理。すでに殿堂入りしているので見る目あり。

 サブキャップ長友孝輔は「松坂大輔さんです」。最年少・織原祥平は「阿部慎之助さん!」。現役であったり指導者である彼らはユニホームを脱いだ瞬間に候補者になるはず。菊地峻太朗が憧れ続けた高橋由伸さんは今回から候補者入り。この先、票を伸ばしていくだろう。

 当番デスク阿部祐亮が憧れたのは桑田真澄だとか。「小学校5年生の時に激励の手紙を書いたら2年後、丁寧な筆ペンで書かれた返事が来たんです。消印は宮崎だったので、キャンプ中に書いて下さったんだと思います」。そのはがきは手帳に挟んで、今も持ち歩いているという。

 時が流れ、新聞記者になった阿部Dは孤高のエースと再会する。話題になったPL学園の同級生、清原和博(当時オリックス)との練習での“対決”。直後の会見に臨む桑田さんは偶然そばにいた阿部に「このグラブ、持っていて」と預けたという。夢のような時間だった。さらに…。

 「引退後のある日、トイレに行った桑田さんを出待ちして、はがきの話をしたら、『いい記者になってね』と声までかけてくれて、握手してくれたのが一生の記念です」

 阿部の憧れの人も候補者に名を連ねていたが、殿堂入りはかなわず。ただ、この日から巨人の指導者として新たなスタート地点に立った。

 「ことし一年、阪神同様に指導者・桑田さんも注目したいです」

 どうなりますやら。気になるのは阿部も、菊地も、織原も、やたら巨人の選手の名前が出てくるんだよなぁ。

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