【虎のソナタ】「今年は本塁打王を狙います」 G若大将の挑戦状をバース楽天家扱い - SANSPO.COM(サンスポ)

【虎のソナタ】「今年は本塁打王を狙います」 G若大将の挑戦状をバース楽天家扱い

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試合前に(左から)秋山、能見、藤浪はフェンス前で話をする  三冠が注目される年は…。

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 「原辰徳という男は、よっぽどの楽天家なのか?」

 1987年の開幕前。プロ野球ファンの注目は、トレードでロッテから星野中日に加入した落合と阪神・バースの「三冠王対決」に集まっていました。そこに、プロ7年目を迎えた巨人の若大将が「今年は本塁打王を狙います」と挑戦状を叩きつけたのです。

 トラ番にとっても、格好の話題。しかし、バースを直撃すると、あきれ顔になり、逆に質問攻めに遭いました。

 「原のキャリアハイは? 去年何本打った?」

 36本。それが最多。

 「俺は? 落合は?」

 去年47本、おととし54本。落合は50本と52本。

 「その2人の間に、まだ一度も40本打ったことない原がどうやって割って入るんだ? 原は本当にそう言ったのか?」

 その言葉に続いたのが冒頭のセリフでした。

 開幕が遅れ、120試合に短縮された今季は、タイトル争いは経験がモノを言うんだというバース理論とは異なるシーズンになっています。26本塁打で並んでいる大山、巨人・岡本、24本の広島・鈴木誠、ヤクルト・村上、22本の巨人・丸まで全員、本塁打王の経験がありません。

 「僕は岡本選手が怖いです。きのう(22日)、26号を打って追いついてきた。しばらく打ってなかったぶん、調子を上げてくるんじゃないかと」

 トラ番原田遼太郎は岡本の再加速を心配していましたが、二回に丸が先制の23号ソロ。ますます大混戦の様相を呈してきました。

 「僕はまず勝ってほしいです。この3連戦、3連敗すると2位の中日次第で目の前で胴上げを見ることになるんです。それだけは何としても」

 キャップ大石豊佳は屈辱のシーンを心配していました。「胴上げ、するかなあ」。つぶやいたのは運動部長大澤謙一郎です。

 「胴上げって一番、『密』になるじゃないですか。いまはベンチでも監督、コーチ、選手が、みんなマスクをしている。優勝しても、胴上げしますかね」

 たしかに自粛するかも。中日がヤクルトに勝って、目の前で胴上げされるのはとりあえず回避できたけれど、どうせなら自力で阻止したかった。九回の大山のいい当たりも際どくファウルになってしまうし…。

 めいりそうになったので、コントレイルが無敗の三冠馬になるかで注目されている日曜日(25日)の中央競馬のGI・菊花賞の予想をレース部にのぞきにいきました。おなじみの“調教ハンター”天童なこさんの◎は〔6〕枠(12)番のレクセランス(記事22面)。単勝万馬券になりそうな馬です。

 「天童さんは、去年の菊花賞でも3番人気のワールドプレミアに本命を打って、8番人気のサトノルークスとの馬連を的中させています。レクセランスもあなどれない馬ですよ」

 レース部デスク周伝進之亮の話を、ふーんと聞いていたのですが…。

 ところで、1987年の本塁打王争いの結末はどうなったか。落合はその後、中日でも2度本塁打王に輝くのですが、移籍1年目は28本塁打どまり。原は34本。バースも球団や吉田監督との確執などもあって37本。混戦になった中、打率・218、シーズン88安打しか打てなかった広島の新外国人ランスが、39本でかっさらっていったのです。

 2年連続三冠王の対決が注目された年に本塁打王を取ったのがランス。え? 天童さんの推奨馬もレクセランス。え?

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