【虎のソナタ】記者の仕事大事にしてくれた福留 隠していた骨折の報道に「間違っていなければいい」 - SANSPO.COM(サンスポ)

【虎のソナタ】記者の仕事大事にしてくれた福留 隠していた骨折の報道に「間違っていなければいい」

更新

ウエスタン・オリックス戦でバットを手にスタッフと話す福留  注目のドラフト会議まであと4日。シーズン真っ只中の開催は、過去に例があるとはいえ、ここにもコロナの影響か、と気持ちが落ち込んだりもする。が、CS放送では「仮想ドラフト会議」な~んて番組がオンエアされたりして、何だかんだ言っても盛り上がってきているのも事実。

<< 下に続く >>

 未来のスター候補がプロ野球界に飛び込んでくる大イベントではある。同時に、プロの門を叩く新人たちとほぼ同数のプレーヤーが球界を去っていくことを忘れてはいけない。

 福留が退団。そういう記事が紙面をにぎわす季節の到来だ。

 「かなりショックです。マジで寝られそうにありません」

 サブデスク席にいた阿部祐亮が泣き出しそうな顔をしていた。

 メジャーリーガー福留が阪神にやってきたのは2013年。その年のハワイ自主トレから「福留番」が始まった阿部としては、思い入れがあり過ぎる。

 「『サンスポは、僕がPL学園時代から、福留担当が2人もいた。他社より熱心に取材してくれたから、ずっと感謝している』と言ってくれて。何度も食事に行ったし」

 特に印象に残っているのは、父・景文さんの教えだそうだ。

 「ペンは剣よりも強し」-。

 昔から、新聞記者が持つペンの力、原稿の力は、武器なんかよりもはるかに影響力がある、という例え。記者である我々が理解しているのは当たり前だが、まさか、福留が新聞記者を大事にしろ、という教育を受けていたとは。

 「一度、福留さんが隠していた骨折を紙面にしたんですが、本人は『間違っていなければ何を書いてもいい。それが仕事だろ』と笑ってくれて」

 運動部長・大澤謙一郎も福留にお世話になった1人。

 「彼が高校時代に取材して、すぐに名前を覚えてくれて。中日時代には一度、試合前の練習中にほんの一瞬ベンチでウトウトしかけていたら、守備練習中の福留がボールを投げ込んできて。起きろ! という意味で。とにかく周囲がよく見えてるんですよ」

 抜群の観察眼が、その後、タテジマの選手たちへのワンポイントアドバイスにも生かされているのかな、と思ったりもする。選手としても、もったいないが、コーチ役としても、いなくなるのは残念だ。

 グラウンドに目を移すと、福留がいない2021年を戦う選手たちが奮闘中。ただ、マルテが復活したことにより、守備位置に変更が。トラ番キャップ・大石豊佳の、切れ味があまり鋭くない説明を聞こう。

 「右翼・大山です。マルテの1軍復帰、スタメン復帰でどうするのか、注目をしていましたが、まさか…です。てっきり、ボーアに代わって一塁・マルテだと思ってたんですが。来季に向けて、大山の可能性を広げようという意味があるのかも。それに、ルーキー井上も2軍落ちです。個人的にすごく楽しみな存在だったので…」

 そこから先は、立場上言いにくそうな大石キャップに代わって、「虎のソナタ」が言い切らせていただく。

 大山はずっと三塁で見ていたいし、井上も1軍で使ってほしい。虎の明るい未来は、そこにあるんじゃないのかな?!

 無責任な声ですが。

PR

×