【虎のソナタ】阪神・井上打っても打てなくても前向きに 「全部三振」G長嶋の例がある! - SANSPO.COM(サンスポ)

【虎のソナタ】阪神・井上打っても打てなくても前向きに 「全部三振」G長嶋の例がある!

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1軍に合流した井上(左から2人目)と糸原(同3人目)。チームに明るい話題を届けたが…  「きょうの話題は、打っても井上、三振しても井上、転んでも井上…ということで勘弁してもらおうと思ってます」

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 ナゴヤドームにいるトラ番サブキャップ安藤理が試合前、“救世主におんぶに抱っこ”状態を告白してきた。

 確かに原稿作りが苦しいのはよ~くわかる。

 首位巨人ははるか彼方で、後ろ姿も見えない。逆転Vを高らかに唱えるのはかなり気恥ずかしくなってきている。

 さらに藤原オーナー(阪神電鉄会長)が矢野監督の続投方針に変わりがないことを明言したのに、その矢野監督が球団が定めたルールを違反して会食していたことが発覚してしまい、何とも気まずい。

 こういう時、目新しい戦力にすがるってのが、歴代の虎番記者の“常套手段”。しかも、井上には最近のルーキーたちとはひと味違うスケールを感じるから、頼りたくもなる。

 「打ってくれれば文句なし。もし全打席三振でも、長嶋さんの例を持ち出せばいいんですよ」

 安藤はさらなる秘策を披露。なるほど、長嶋さんねぇ…。その名前を出してくるか。ミスタージャイアンツ長嶋茂雄がデビューした1958年。日本プロ野球史上最高のスターは、1年目から本塁打&打点の2冠に輝くが、開幕戦では400勝投手・金田正一(国鉄)に対して4打席4三振だった。みんな知ってる伝説だ。その“故事”になぞらえて、井上も…という計画を明かした。

 「しかも、きょう10月14日は、74年に長嶋さんの引退試合が行われた日らしいですから」

 わが巨人軍は永久に不滅です…の日。そこまで調べていれば立派だ。

 当番デスクの堀啓介は社内で、高卒ルーキーが1年目に初安打を打てば誰以来、本塁打を放てば誰以来…一生懸命調べていた。

 「一発の可能性はありますよ。そもそも、ことし2月の2軍キャンプ中の練習試合に代打で登場。プロ初打席初球本塁打を目撃したのは僕です。たまたま安芸に出張していて。1面を飾りました」

 井上の非凡さを誰よりも知るデスクは、デビュー戦初本塁打を大マジで期待していた。

 ドラフト制導入以降、阪神の高卒1年目の野手で本塁打を放ったのは3人しかいない。66年の藤田平、68年の川藤幸三、74年の掛布雅之。有名人ばかりだ。

 「ナゴヤドームに、その川藤OB会長が現れたので、取材しました」

 何が何でも井上に頑張ってほしい安藤。必死で取材している姿が目に浮かぶ。

 川藤会長は、シーズン最終戦の1つ前の試合で1号を放った。その一発がよほど自信になったのか、オフの契約更改では球団提示をはねつけて、ナント高卒1年目で保留したという武勇伝を聞いたことがある。浪速の春団治は、とんでもない19歳だったんですね? と尋ねたら-。

 「言いたいこと言って何が悪いんじゃ」

 ハイ、そうですね。

 天才打者・藤田平も阪神監督だった96年、旧広島市民球場で「あのあたりにプロ1号を打ったんやで」と右中間スタンドを懐かしそうに指さしていた記憶がある。みんな、1号には思い出がいっぱいだ。

 井上に、この日は飛び出さなかったが、近い将来、必ず…。

 ちなみにきょうは藤川球児が1軍に復帰する予定。トラ番たちがすがる“目新しい存在”がまた一人。

 それより、勝とうよ、阪神さん。

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