【虎のソナタ】思い出す阪神・藤浪の「人類最速186キロ」 14年練習試合で誤表示 - SANSPO.COM(サンスポ)

【虎のソナタ】思い出す阪神・藤浪の「人類最速186キロ」 14年練習試合で誤表示

更新

藤浪は2014年2月の練習試合で“人類最速186キロ”をマークしていた  スピード違反、大歓迎! そんな気分を抱かせる、阪神の八、九回の投手リレーだ。

<< 下に続く >>

 「リリーフカーに藤浪が乗っているの見つけたファンがまず大騒ぎし始めて、場内アナウンスで球場全体が一気に最高潮に達する。そんな感じの甲子園です」

 トラ番・菊地峻太朗が八回の投手交代シーンを伝えてくれた。同い年の藤浪が披露した160キロの快速球に興奮を隠しきれない様子だ。

 一方、サブキャップ・安藤理はスアレス推しだった。

 「ソフトバンク担当時代の2016年のクライマックスシリーズで、スアレスが160キロマークしたんです。すごいぞ、どこまでMAX伸ばすかな、と思っていたら、その翌日ぐらいに、相手(日本ハム)の大谷が165キロを出して、みんなスアレスのことを忘れてしまって」

 気の毒な剛腕の160キロ話は、それで終わらない。安藤が続けた。

 「今月1日の中日戦でも、スアレスは160キロ出してます。ところが、同じ日に藤浪が160キロを5球も投げるもんだから、1面で大々的に藤浪。スアレスは2面の下の方に雑感。何とか大きく扱ってあげたいので、『虎のソナタ』でも書いてあげてください」

 了解! それにしても圧巻だった。セットアッパー、ストッパーが揃って160キロ超なんて、そんな恐るべき救援陣、日本初じゃないか?

 安藤に問いかけた。すると…。

 「確かに。でも、スアレスの場合は、ソフトバンクの球団最速記録保持者なんですが、阪神でも最速でしょ。2球団での最速マークも史上初ですよ、きっと」

 あまりに安藤がスアレス推しなので、藤浪推しの「虎のソナタ」としては、ちょっと意地悪な横やりを入れたくなった。

 知ってるか? 申し訳ないけれど、阪神の最速は186キロなんやで。未公認やけれど…。

 「あっ、それ、僕も現場にいました。ナマで見てましたよ」

 記憶力抜群の安藤が即答で大笑いだ。

 あれは2014年2月の宜野座キャンプ。韓国のLGツインズとの練習試合に登板した藤浪が、剛速球を投げ続けた。すると、その中の1球、スコアボードのスピードガン表示が、出たぁ~!

 「186」

 もちろん、機械の故障か、計測ミスか。明らかな誤表示。そんなスピード、出せるはずがない。でも、出てしまったんだから、仕方がない。

 藤浪の感想は実に粋だった。

 「人類史上最速が出せたので、調子は悪くはないですね」

 そう、藤浪という男は、こういう洒落っ気がある。判で押した受け答えしかしてくれない選手よりは、はるかに応援してあげたくなるし、いい記事を書いてあげたいと思う。そういうヤツだ。

 今、復活への道を、全く違う“働き場所”で歩んでいる。そろそろ、気の利いたコメントを、いっぱい聞きたい。

 「今の起用法なら、近い将来、藤浪が162キロ出すでしょう。ファンも球場に来る楽しみが1つ増えたんじゃないでしょうか」

 菊地記者の予言で締めくくろう。車のスピード違反は許されないが、球速のスピード違反なら、いくらでも見続けたい-。

PR

×