【虎のソナタ】うれしい予想外「西勇タイトル」の現実味 試合前、最優秀防御率は無理かと… - SANSPO.COM(サンスポ)

【虎のソナタ】うれしい予想外「西勇タイトル」の現実味 試合前、最優秀防御率は無理かと…

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8回1失点で9勝目を挙げた西勇。「10・8」でまた快投した(撮影・甘利慈)  変な計算をしたのがいけなかったのか…。試合前、トラ番菊地峻太朗と、この日先発した西勇の最優秀防御率の可能性の話になりました。

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 「う~ん、厳しいんじゃないですか」

 試合前時点で、トップの巨人・菅野が1・89。3位の西勇は2・25。例えば今後、西勇がこの試合を含めて7回零封を2度続け、菅野が8回で自責3と7回2/3で自責2なら、ともに130回で自責29、防御率2・00769で並ぶことになるのです。

 「先輩、それ、西さんの2試合続けて7回零封も大変だし、菅野投手が自責3とか自責2を続けますかね」

 そうだな、菅野がどこかでまさかの炎上でもしてくれないと無理か…と思っていたら、見たか、菊地!! 西勇が七回まで2安打零封じゃ!! と騒いでいたら、菊地の隣にいたサブキャップ安藤理に笑われました。

 「ファンはもう、そういう数字の計算とか、チームの成績とかは抜きにして、純粋に野球を楽しんでいますよ」

 安藤は、私が菊地に防御率タイトルの話をふったころ、球場の外に一服をしに出ていて、カープ担当だったときに知り合った友人に偶然再会していました。彼は熱心なカープファンで、安藤は「今年何回目?」と聞いたのですが、コロナ禍でチケットの販売数が少ないこともあって、この日が今年は初めての生観戦。それでもチーム成績には関係なく、カープの選手のことを楽しそうに話していたそうです。

 「彼と話していて思い出したのが、3日の巨人戦です。0-7で負けていて、九回に4点かえしたけど負けた試合です。あのとき、自分は正直、『この点差で九回になって反撃してもなあ』と思いながら取材していたんですが、甲子園球場のスタンドがものすごく盛り上がったんです。ファンの人は、阪神が頑張ったら、好きな選手が打ってくれたら喜ぶんだ。勝ち負けじゃないんだ、と改めて感じました」

 ですね、はい。私は記録だの数字だの成績だのにこだわりすぎです。でもね、「優勝」や「タイトル」への数字や基準がハッキリしているのも、スポーツのそして野球のいいところなんです。

 また、だよ。西勇が快調にゼロを並べていた午後8時、ノーベル文学賞の発表がありました。米国の女性詩人、ルイーズ・グリュックさん? 誰それ? 村上春樹さんは落選でした。「候補」として名前が挙がるようになって14年目。英国の有力ブックメーカーの受賞者予想オッズで1位になってから9年。今年も予想では3位だったのに。ノーベル賞の基準て何なんでしょうね。

 京都市生まれで兵庫県育ち。高校(兵庫県立神戸高)までは阪神ファン。早大に進んで熱心なヤクルトファンになり、愛読紙はなんとサンケイスポーツ。読者との質疑応答で人生最後の食事に選ぶなら何をと聞かれたとき「サンケイスポーツを読みながら、鍋焼きうどんを食べたい」と答えてくださった方です。

 「ノルウェイの森、ダンス・ダンス・ダンスとか読んでいました。村上さんが受賞したら1面も」と考えていた紙面総括の局次長生頼秀基も複雑な表情でした。

 なんて言ってたら、西勇が八回に失点。あ~、また計算し直さないといけなくなった。でも、ノーベル文学賞はまた来年だけど、西勇のタイトルはまだ可能性がある。8回1失点で防御率2・17742に“上昇”です。頑張れ、西勇輝!

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