【虎のソナタ】G戦なのに、まるでカープの応援 スタンドが大山タオルで赤く - SANSPO.COM(サンスポ)

【虎のソナタ】G戦なのに、まるでカープの応援 スタンドが大山タオルで赤く

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大山の赤いタオルを掲げて応援する虎党。ここまできたら本塁打王になってくれ~!  完敗に打ちひしがれていた「虎のソナタ取材班」の携帯電話が鳴る。暗~く沈んだ気分とは、およそ場違いな、明るくハイテンションな女の子の声。アイツだ-。

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 「先輩、どうしても『虎のソナタ』に書いてほしいことがあるので、電話しました」

 巨人担当・箭内桃子が、頼みもしないのに売り込んできた。

 ここは“神聖なる”阪神情報のコーナーで、憎っき巨人担当の話なんていらないよ! と拒否したが「まあ、聞いてください」と押しの一手。

 「実は昨夜、仕事を終えて、コンビニに寄ったんです。大好きなビールや酎ハイを大量に買い込んでレジに行ったら、私の顔をマジマジと見ていた店員さんが何て言ったと思います?」

 知るかいな! 興味なさそうな態度をしたのに、完全無視。

 「なんと、なんと『年齢確認させてください! 身分証明書を見せてください』って言われて」

 要するに、未成年と思われたことが、うれしくて仕方がなかったらしい。入社4年目。25歳のもう立派な新聞記者だが、いつの時代も乙女は若く見られるのが幸せなようで。

 そういうのを、店員さんの「勘違い」「目の錯覚」というんだよ。そう教えたが、全く聞こえていないようだった。

 昨日の甲子園。今季最多の2万904人、大観衆で埋まった。

 「遠目に見たら、超満員に見えました。ここにあと2万7000人以上入るとは、とても思えない迫力。それに、ファンがタオルを掲げるのが壮観で。特に大山のタオルは真っ赤なので、外野スタンドはカープの応援かと思ったほどでした」

 トラ番・原田遼太郎が「目の錯覚」で超満員に見えた話、マツダスタジアムかと「勘違い」した話を伝えてきた。

 ただ、そんな熱いファンを悲しませる完敗は困ったもんだ。

 「試合中にスタンド裏の周回通路をのぞいたら『藤浪が見られたから、ヨシとしよう』という声が。やっぱり勝ちを見せてもらいたいですよね」

 原田記者の寂しき追加報告だ。

 昨日一番ホッとしたのは、巨人・岡本がスタメンに名を連ねたこと。前日に死球を受けて交代していた。大山と本塁打王争いをしている新若大将。欠場なら気まずい思いをするところだった。

 そんな大山が、一回から3打席連続四球。ふと脳裏をよぎったのは、遠い昔の敬遠合戦。本塁打王争いをしていた阪神・掛布雅之と中日・宇野勝。ともに37本塁打でラスト2試合は1984年10月3日、5日の直接対決だった。どうしても自分のチームの主砲にタイトルを取らせたい、と当時の監督が選んだのはライバルの敬遠攻め。結果、掛布、宇野ともに2試合10打席、すべて敬遠。宇野は満塁でも歩かされた。ともに80球連続ボール。同時タイトル受賞は、球史の汚点となる惨劇の末の産物だった。

 「いえ、巨人はちゃんと勝負してましたよ」

 負の記憶は、原田記者の声で消し飛んだ。確かに4、5打席は真っ向勝負で大山は三振。すべて筆者の「勘違い」であり「錯覚」でした。お恥ずかしい。

 そろそろ優勝は諦める人も出てきそうだ。でも、せめて大山のタイトルは最後まで楽しみたい。歴史的一騎打ちになってくれれば-。

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