阪神・藤浪がブルペン救う!中継ぎ3連投プロ初ホールド「死ぬほど緊張した」 - SANSPO.COM(サンスポ)

阪神・藤浪がブルペン救う!中継ぎ3連投プロ初ホールド「死ぬほど緊張した」

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藤浪が3連投で躍動! 八回の1イニングを抑え、プロ初ホールドをマークした(撮影・水島啓輔)  (セ・リーグ、阪神7-3中日、16回戦、阪神10勝6敗、29日、甲子園)プロ8年目、気迫の初ホールド! 阪神は甲子園で中日に7-3で勝ち、2連勝。藤浪晋太郎投手(26)が八回に登板し、1イニングを無失点に抑えた。「死ぬほど緊張した」-。試合前、新たに1軍チームスタッフ1人に新型コロナウイルスの陽性判定が出たことが発表され、8人目の感染に。窮地に陥っている虎を、笑顔の戻った右腕が救う!!

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 黄色いリリーフカーに乗って藤浪が登場すると、1万785人が一斉に沸いた。プロ8年目。甲子園での中継ぎ登板が初めてなら、3連投ももちろん初だ。そして見事に1回を無失点! 記念すべき初ホールドをマークすると、安堵の表情を浮かべながら、ベンチへと歩を進めた。

 「死ぬほど緊張しました。何とか無失点で抑えることができてよかったです」

 素直な言葉が物語るように、6-3と3点リードの緊迫した展開での登板だった。先頭の阿部に対し、2球続けてボール。3球目に157キロでストライクを取ると、4球目には159キロを計測し、公式戦では2016年にマークした160キロに次ぐ数字をたたき出した。最後は四球を与えたが、続く木下拓からを直球で押し込み、3者連続二ゴロに仕留めて九回のスアレスにつないだ。

 「先発のときとは違って、人の勝ちがかかった場面で投げることがこんなに緊張するとは思っていませんでした」

 今季は先発では8試合に登板し1勝5敗。中継ぎ登板は3試合目だが、9月26日は同点、27日は6点リードの状況での登板だった。この日は後輩の高橋の白星がかかっていた場面。今までとは違った救援投手特有のプレッシャーや責任感を、身をもって体感した。

 リリーフでの起用は思わぬ形から始まった。9月14日に抹消され、先発予定だった25日のウエスタン・中日戦(ナゴヤ球場)は浜地の新型コロナウイルスの感染を受けて中止に。同日、感染者と濃厚接触者らを含む10選手が登録抹消される非常事態となり、急きょ1軍に昇格。ブルペンで待機することになった。

 この日も新たにチームで8人目となるスタッフの感染が判明。試合前の練習では、選手もマスクをつけながらウオームアップするなど厳戒態勢で臨んだ。藤浪自身、3月下旬にプロ野球界で初めて感染した。チームに、応援してくれるファンに恩返しを-。先発では苦しい投球が続いたが、新たな“職場”で闘志あふれる姿を披露し、チームの2連勝、3カ月連続月間勝ち越しに貢献した。

 矢野監督は「先発をやっていたときは、みんなこうやって俺のこと勝たせてくれていたんだなとか。1イニング抑えるのはこんなに緊張したり、プレッシャーかかるんだと学べると、先発に戻ったときに新たな視野が見えると思う」と期待。さらに「ああいう顔(笑顔)で野球がやれるというのは、晋太郎自身も幸せでしょうし。どんどん吸収してどんどんいい投手になってほしい」と、背中を押した。

 コロナ禍で岩崎、岩貞らを欠くブルペンを、藤浪が救う。中継ぎでの厳しく、新鮮な経験を生かし、さらに成長した姿を虎党に見せていく。(織原祥平)

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