巨人・菅野、開幕投手から12連勝!スタルヒン超え82年ぶり球団新 - SANSPO.COM(サンスポ)

巨人・菅野、開幕投手から12連勝!スタルヒン超え82年ぶり球団新

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記念のボードを手に笑顔の菅野。開幕戦から12連勝だ(撮影・中井誠)  (セ・リーグ、広島1-6巨人、16回戦、巨人10勝5敗1分、29日、マツダ)巨人は29日、広島16回戦(マツダ)に6-1で勝ち、2連勝。優勝へのマジックナンバーを1つ減らして「23」とした。菅野智之投手(30)が6回4安打1失点で、開幕戦から無傷の12連勝。通算99勝目(47敗)となった。開幕投手としては1938年春にスタルヒンがマークした球団記録を塗り替え、2004年に近鉄・岩隈久志(現巨人)が作ったプロ野球記録に並んだ。

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 投手にとっての白星は、野手の力があってこそ。それを肝に銘じる菅野は奮い立った。3-1の五回、三塁手の岡本の失策をきっかけに無死二、三塁となり、右腕に力を込めた。

 「いつも(野手に)助けてもらっている分、絶対カバーしてやろうという気持ちだけでした。チーム一丸で勝てた1勝だと思います」

 一打同点の危機で1番・大盛と2番・田中広を空振り三振、3番・鈴木誠を右飛。直球とスライダー、フォークボールをコースいっぱいに投げ分けた。1点も与えず、流れをグイと引き寄せた。6回104球、4安打1失点。ついに開幕12連勝の偉業を成し遂げた。

 開幕投手からの記録としては1938年春にスタルヒンがマークした球団記録を超え、2004年に近鉄・岩隈久志(現巨人)が作ったプロ野球記録に並んだ。菅野は記録への意識をあえて口にすることで、モチベーションにつなげてきた。

 「毎回意識しながらマウンドに上がるのは意外としんどいけど、そういう期待に応えるのもプロ野球の醍醐味(だいごみ)。一回負けてしまったらそこで終わりなので、プレッシャーも楽しみながら投げたい」

 快進撃を続ける右腕のすごみは、その制球力。今季、107回1/3を投げて17四球。規定投球回に達している両リーグの12投手の中で最少だ。針の穴を通す制球力の原点は、少年時代にある。

 5月に球団公式インスタグラムで明かした小学生時代の日課は、神奈川県内の実家近くの公園での「壁当て」。菅野少年は、高さ120センチ×幅50センチの門柱を目がけ、毎日のように投球練習を繰り返したという。

 「壁がすごく小さくて、そこに当たらないと奥の林にボールを取りにいかないといけなかった。そこに当てようと思ったら、自然とそういうフォームになって基礎ができた」

 林にボールを拾いに走った分だけ、制球力と精神力が磨かれた。失投が命取りになるプロの世界でも、少年時代の努力は生きている。プロ8年間で積み上げた勝利数は、これで99勝に達した。

 「先制されても、自分を見失わずにしっかりゲームを作れる」と評した原監督。記録についても「何十年ぶりかなんかでしょ。(セ・リーグで初めてという)歴史は物語るところでしょうね」と目を丸くしてたたえた。

 チームは10連戦の初戦に勝利。菅野の「12」を含め、貯金は今季最多の「28」に膨らんだ。「負けないでシーズンを終えられるように頑張る」。無敗のエースが、リーグ2連覇へ導く。(谷川直之)

データBOX

 巨人・菅野が無傷の12連勝。開幕投手の開幕12連勝はプロ野球記録で、2004年の近鉄・岩隈久志以来16年ぶり2人目。巨人では1938年春のスタルヒンの11連勝を82年ぶりに上回った。シーズン初登板から12連勝以上は、13年の楽天・田中将大(24連勝=プロ野球記録)以来、7年ぶり10人目。巨人では66年の堀内恒夫(13連勝)以来、54年ぶり2人目。

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