レイズ・筒香、メジャー1年目でプロ初V「とんでもないところに来てしまった…」 - SANSPO.COM(サンスポ)

レイズ・筒香、メジャー1年目でプロ初V「とんでもないところに来てしまった…」

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ベンチ前で紙吹雪が舞う中、マスク姿の筒香(左から2人目)はチームメートとハイタッチを交わした (共同)  メッツ5-8レイズ(23日=日本時間24日、ニューヨーク)米大リーグ、レイズがメッツに8-5で勝利し、ア・リーグ東地区で2010年以来10年ぶり3度目の優勝を飾った。筒香嘉智外野手(28)は打率.195と苦しむ中、移籍1年目での栄冠。11年目を迎えたプロ野球人生で初めて優勝を経験した。チームは08年以来のリーグVと1998年の球団創設以来、初のワールドシリーズ制覇を目指す。

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 試合終了と同時に、シルバーの紙吹雪がベンチ前に舞い、クラッカーが鳴り響いた。ア・リーグ東地区に所属するレイズが、2010年以来の地区優勝。マスク姿の筒香はハイタッチで喜びを分かち合った。

 「チーム全員が協力して勝ち取った地区優勝。勝つための道を開くことができるスペシャルなチームだ。ポストシーズンは控えているが、きょうは祝いたい」

 コロナ禍で60試合制の今季。筒香の取材対応はなかったが、15年から指揮を執って初タイトルとなったキャッシュ監督がナインをたたえた。恒例のシャンパンファイトはなく、各自がクラブハウスでビールで乾杯。米国ではお祝い時に葉巻を吸う慣習があり、ベンチで紫煙をくゆらせた。

 2年総額1200万ドル(約13億円)で加入した筒香。メジャー1年目は48試合の出場で打率・195、8本塁打、23打点。投手は想像以上のレベルだった。

 「とんでもないところに来てしまった…。毎日、幸せな気持ちで球場に来られたかといえば、そうではないときもあった」

 DeNA時代、大リーグでのプレーを見据えてノーステップ気味のフォームにし、米球界特有のムービングボールへの対応力を高めた。15年オフにはドミニカ共和国のウインター・リーグで武者修行。それでもメジャーの投手に圧倒された。

 今月21日(日本時間22日)。過去2度のサイ・ヤング賞に輝いたメッツのデグロム(通算70勝)に3三振を喫した。160キロに迫る速球を振ったが、伸び上がるような球はバットの上を通過。150キロほどの球速で落差の大きいチェンジアップについては「ボールが消えた…」。空振りしても球の軌道が残像として見えるが、それが全くなく「こんなことは野球人生で初めてだった」。

 バットでも悩んだ。日本時代に使っていた形状は、芯の太さなどが大リーグの規定外。春季キャンプ以降、さまざまなバットを試す中、8月下旬に相棒が見つかった。

 両リーグトップの21本塁打(現地9月23日現在)をマークするヤンキースの強打者、ボイトが使うサム・バット社製のバットを、関係者を通じて譲り受けた。振った感覚が良く、9月はそのバットで13安打。8月の10安打を上回った。

 苦しんだものの、けがによる離脱はなく、シーズン終盤は1番打者を託された。本塁打と打点はチーム2位。下馬評では投打にスターをそろえるヤンキースが有利とみられていたが、機動力を絡めたそつのない攻撃を展開したレ軍が頂点に。リーグトップの47盗塁と積極的な走塁も光った。

 筒香は日本時代、低迷していたDeNAをAクラス入りするまで押し上げたが、優勝には届かなかった。11年目のプロ野球人生で初のV。筒香はこうも言う。

 「(試合数が)少ない中でいいとき、悪いとき、いろいろなことが短期間でありました。最後の調整をしながらプレーオフを迎えられたらいい」。短期決戦で対峙する一流投手を攻略し、球団初の世界一へ導く。(竹濱江利子通信員)

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