【虎のソナタ】虎打線より気になる「伝説の人」キングカズがJ1最年長記録大幅更新 - SANSPO.COM(サンスポ)

【虎のソナタ】虎打線より気になる「伝説の人」キングカズがJ1最年長記録大幅更新

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才木(左)にアドバイスする藤川。“球児魂”を最後まで注入していく(代表撮影)  編集局の窓際に追いやられている「虎のソナタ」筆者の“たまり場”と、甲子園バックネット裏記者席にいるトラ番キャップ・大石豊佳の試合前の、のどか~な会話を暴露しよう。

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 「点、取ってほしいなぁ」

 「そうですね、ぜひ点取ってもらって、あれ、見たいですよね」

 タイガース打線のことではない。前日22日まで本拠地・甲子園では8試合連続本塁打を放っている虎打線のことは、これっぽっちも心配していなかった。そこに、油断があったのかもしれない。

 気にしていたのはサッカーJリーグの川崎-横浜FC。スタメンに三浦カズの名前があったから。53歳6カ月28日でのスタメンは、J1の最年長記録を大幅に更新。なんて元気なキングだ。こうなると、サッカーも愛する記者たちは期待する。数々の伝統ある盆踊りと並んで日本の無形民俗文化財に指定されるという噂もある?カズダンスを。

 「あれは2011年。東日本大震災後の復興チャリティーマッチでの、ナマで見たカズダンスが、一生の思い出です」

 元サッカー担当の大石も“伝説の人”の話になるといつも以上に熱い。

 もちろん、野球で一発放った後のサンズのハッピーハンズも、ボーアのファイアボールも見たいんですよ。おなじみになっているパフォーマンスを。ただ、今宵ばかりは、キングカズが気になりながらの阪神戦…だったのは、正直な気持ちだった。

 逆に言えば、それぐらい、今の阪神打線は一発の魅力にあふれている。いつでも出るだろう、と思っていた。もしドカンと飛び出せば、甲子園での9試合連続本塁打は、ラッキーゾーンを撤去されて以降では最長記録になるところだった。

 あれは1992年の春先のこと。カズの話題を持ち出したが、Jリーグがスタートする1年前の昔話だ。ラッキーゾーンが無くなるのは、長い長い甲子園球場の歴史でも、トップクラスの劇的変化だった。

 なんで球場を広くして、本塁打が出なくするのか? ひよっこ記者の素朴な疑問に当時の阪神の球団社長さまはおっしゃっていたもんだ。「野球の一番の魅力は三塁打ですわ」と。

 あれから28年。確かに三塁打でスタンドが盛り上がったシーンは何度か見たが、その何百倍も残念な思いをしてきた。一発がない寂しさ…。

 「去年に比べて、ことしは何倍も面白い野球になっているのは、本塁打が出て、点が入っているからだと思いますよ。大きな要因は、外国人が頑張っているから。ボーアが期待より少ない分、サンズが頑張ってます。やっぱり、野球は点が入らないと」

 サブキャップ安藤理も、苦しいシーズンでありながらも、ファンが喜ぶ試合展開になっていることを評価していた。

 「開幕前に、矢野監督が『ことしは本塁打を楽しみにしてほしい』と自信をのぞかせていたことを思い出しています」

 大石キャップも、指揮官の先見の明を証言していた。

 ところが…。カズの話題を持ち出した、こちらが悪かった。ゴメンナサイ。結局、カズも無得点。虎もノーアーチ。こんな日もある、ということで、お許しを。

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