【虎のソナタ】先輩・坂本のにらみ効いた!? 頭上がらない明大後輩の中日・柳 - SANSPO.COM(サンスポ)

【虎のソナタ】先輩・坂本のにらみ効いた!? 頭上がらない明大後輩の中日・柳

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坂本が明大の後輩・柳ににらみをきかせた!?  大山の“6ラン”はもちろんお見事ですが「代役」の2人もしっかり仕事をしました。

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 「原口選手がいません。そちらに向かったんだと思います」

 名古屋に出張しているトラ番キャップ大石豊佳とベテラン三木建次のもとに午前10時過ぎ、甲子園球場の原田遼太郎から電話が入りました。原田は甲子園球場で午後0時半から始まったウエスタン・中日戦を取材。その試合前のグラウンドに2軍で調整中の捕手原口の姿がなかったからです。

 前日17日の巨人戦で右脇腹の張りを訴えて途中交代した梅野が、戦列を離脱しました。

 「梅野が登録抹消になるのは4年ぶりです。去年、開幕4試合目の巨人戦で左足薬指を骨折しても2試合休んだだけで復帰したけがに強い選手。その梅野が抹消なんだから、軽傷ではないということなんでしょうね」

 「脇腹の筋挫傷は無理をするとクセになるというからな」

 大石も三木も、ため息でした。

 「でも、坂本がいます。きのうも途中出場で3安打している。2番は陽川が入りました。きのうまでの出場5試合は打率4割と好調です」

 「相手も柳だしな」

 ん? なんで「相手も柳だし」なんだ。

 「坂本と柳は明大で1学年違いの先輩後輩。柳は、坂本に受けてもらって明大でエース格になった。頭が上がらない存在なんや」

 三木は中日担当だった昨年、プロで初めて2桁勝利(11勝)を挙げた柳にインタビューをしています。そのとき柳は「僕がプロになれたのは坂本さんのおかげ」とまで言っていたらしい。

 「ダルビッシュが『坂本捕手を相手に投げてみたい』と絶賛していたキャッチングはもちろん、試合中に的確に『肘が下がってるぞ』とか指摘してくれたそうや。『坂本さんの言うとおりに修正して球が走り出したことが何度もあった。それで勝てるようになったんです』と言っていた。その恩人とプロで初めて対戦するんやから」

 プロ5年目の坂本と4年目の柳は意外にもこの日が初対戦。それだけ梅野の存在が大きかったということにもなりますが、三木は「体育会系のクラブで先輩は神様みたいな存在。坂本がきっとにらみをきかせてくれる」と期待したのです。

 期待通りになりました。梅野の「2番」の代役・陽川が一回に先制ソロを放ち、六回には一挙5点の猛攻の口火を切る中前打。坂本も見逃し三振のとき(二回)は10球粘り、五回の遊ゴロはいったんセーフの判定でリクエストとなって柳のリズムを崩し、六回の猛攻の中ではしっかり送りバントを決めています。何よりも、先発ガルシアが降板後、救援陣を粘り強くリードして試合をつくりました。

 19日から球場の人数制限が緩和されます。この遠征から戻ると、甲子園球場も21日のDeNA戦から1万人になります。祝日(敬老の日と秋分の日)の21、22日はもう完売しているそうです。

 「あしたからのナゴヤドームはまだチケットが余っているらしいです。阪神ファンはやっぱりすごいですね」と大石。

 熱いファンの前であきらめない戦いを続けてほしい。打線は反発力が出てきた。大ピンチに陥るはずの梅野の離脱も坂本や陽川らが埋めてくれる。巨人が負けました。坂本と岡本が戻ってきても負けました。最短で21日。きょうからさらに阪神3連勝と巨人3連敗ならマジックが消える。ひょっとしたらひょっとするそのシーン、1万人が入る甲子園でみられますように…。

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