【虎のソナタ】いつまで続く?藤浪の「何日ぶり騒動」 かつて遠山は3520日ぶり星 - SANSPO.COM(サンスポ)

【虎のソナタ】いつまで続く?藤浪の「何日ぶり騒動」 かつて遠山は3520日ぶり星

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1999年5月22日の巨人戦で、10年ぶりに勝利投手となった遠山。劇的なカムバックだった  「きょうは間違いなく長い試合になりますよ。両チームの先発は、すごく期待はしているけれど投げてみないとわからない藤浪と、ずっと中継ぎ登板ばかりだった薮田でしょ。点の取り合い必至。4時間超覚悟です」

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 ことしからトラ番になった原田遼太郎も、かなり冷静な分析ができるようになってきた。確かにその通りだろうなと思って見ていたら、案の定、いやそれ以上だ。両先発投手は早々と姿を消し、両軍投手コーチがベンチとマウンドを往復した回数は、ともに8回ずつ。

 最終的に4時間超の試合にならなかったのは、八回裏に陽川の一発が飛び出して、九回裏がなくなったおかげ。トラ番たちは記者席で最敬礼。もちろん、おかで広島に3連勝、チームも4連勝、貯金も今季最多の4つだから、全国の虎党は狂喜乱舞…。

 でも、やっぱり藤浪だよな。どうなってしまったのか。

 毎回、背番号19が登板するたびに、当番デスクやトラ番たちがデータを準備している。昨日なら「勝てば、甲子園1235日ぶりの勝利です」と。

 高校時代は甲子園で春夏連覇を達成し、阪神に入団してからも1年目から3年連続2桁勝利。自分の庭で当然のように白星を重ね、甲子園で勝つなんて、息をするくらいに当たり前だったはず。なのに、今や甲子園で勝つことが稀有のように語られ始めている。

 投げても投げても勝たないから、「〇日ぶり」の数字がドンドン増えていく。いつまで、どこまで、藤浪の「何日ぶり騒動」は続くんだろうか。トラ番たちの苦しそうな顔を見ていると、シャレにならない深刻度を感じてしまう。

 もし、次回先発は先送りとか、2軍調整になったら、さらに数字は増えていく。どうなる藤浪?! ということで、気休めの話でもしよう。「〇日ぶり」にも、上には上がいるということをお伝えしたい。

 1990年代に活躍した、ゴジラキラーで名を馳せた遠山奨志(現在は本名の昭治で、浪速高野球部監督)。高卒1年目に先発ローテに入り、8勝をマークしたほどの早熟スター。ところが伸び悩み、ロッテへ交換トレード。その後、野手に転向した。

 1996年秋、ロッテを戦力外となり、プロ入り時の監督・吉田義男が復帰した阪神の入団テストを受ける。野手として。

 ここで奇跡が起きる。「まだいい球を投げてる」と当時のコーチ陣が外野からの返球を見て、「投手として合格」を決めたのだ。ウソのようなホントの話。

 そして99年。野村監督の下で花開く。左のワンポイントとして。その年の5月22日の巨人戦で勝利投手。なんと89年10月1日の広島戦以来、10年ぶりの白星だった。今、トラ番記者が藤浪で苦労している「何日ぶり」でいえば、「3520日ぶり」。どうです、藤浪の「1235日プラスアルファ」なんて、まだまだカワイイもんでしょ。

 と、隣の大石キャップに話しかけようとしたら「桑原が513日ぶりの1軍戦登板やな」と原田記者たちと確認中。

 邪魔しちゃいけない。話の割り込みはやめておいた。心の中で、藤浪の甲子園復活星が一日も早いことを願いつつ。

 そうそう、まもなく入場制限緩和の方針が発表された。現状の何倍かの虎党が甲子園にやってくる。藤浪の甲子園星を見るため、やってくる。

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