【虎のソナタ】トラ番目撃!究極のレア打順「1番・投手」 でも歴史に残る肝心なシーン見逃した - SANSPO.COM(サンスポ)

【虎のソナタ】トラ番目撃!究極のレア打順「1番・投手」 でも歴史に残る肝心なシーン見逃した

更新

2016年7月3日、当時日本ハムの大谷は「1番・投手」で先発出場した  ポッカリ浮かぶシュークリームのような真夏の雲が、お煎餅のように平べったくなると秋到来の証し。甲子園の右翼後方に、そんな光景を発見した。かと思えば、左翼のはるか先には入道雲がまだモクモク。こちらは夏の象徴。季節の境目を実感する甲子園は午後2時試合開始だった。

<< 下に続く >>

 「実は、甲子園のデーゲームはことし初めてなんです」

 司令塔役のサブキャップ安藤理が意外な事実を教えてくれた。

 例年なら4、5月の週末は、必ず昼間に試合が行われていた。が、ことしは例の“見えない敵”の影響で6月に開幕し、甲子園で試合が行われるようになったのは7月。当然ながら、ずっとナイターばかりだった。

 トラ番・原田遼太郎もかわいいスマイルをさらに倍増。

 「気持ちいですよね。デーゲームは締め切り時間のプレッシャーもないですし。ただ、気持ち良すぎて、試合中何度も眠くなりました」

 おいおい、大丈夫か? 確かにプロ野球担当記者はみんな経験ある。前日がナイターで、翌日がデーゲームだと、睡眠時間が少なくなって…。ただ、そんな睡魔を吹っ飛ばす、一回裏の先制攻撃だった。

 左前打の近本を、2番・梅野が1球で送りバントを決める。この「1球で」がミソ。リズムのいい攻めが、大山の3ランを呼んだ。梅ちゃんは五回、七回にも1球で送りバントを決めた。

 --梅野はバントがうまいですね?

 あれは7年前。梅ちゃんの芸術的な技をホメたら、当時の黒田ヘッドコーチ(現本紙専属評論家)に叱られた。

 「うまいんじゃない。うまくなったんや」

 陰の努力を絶賛していたことを思い出した。

 見えない努力が、まさか「2番打者」として花開くとは。

 「捕手の2番」は、阪神では矢野監督の現役時以来だが、その前には関川浩一(現ソフトバンク3軍コーチ)が経験し、関川は「1番・捕手」で定着した時期があった。

 「それを言うなら、僕は『1番・投手』を見ましたからね」

 安藤サブキャップの自慢。それは日本ハム時代の大谷翔平(現エンゼルス)の「1番・投手」をナマで目撃したこと。確かに究極のレアな打順。2016年7月3日だった。

 「あっ、すみません。実は大事なシーンを見てません」

 どういうこと?

 「あの日、神スイングの稲村亜美さんが始球式で。試合そっちのけ? で彼女の取材をしている間に、大谷が先頭打者初球ホームラン。歴史に残る一番肝心なシーンを見逃したんですよ」

 安藤の“見逃した話”は、笑っちゃうしかない。とはいえ、「1番・投手」を見ているんだから、羨ましい限りだ。

 「稲村さんは女性なのに、100キロ以上のすばらしい球を投げるでしょ。1番打者・大谷には最高の目慣らしになったんじゃないかな、と思ってるんです」

 歴史的シーンの裏に、意外なヒロインがいたというのが安藤説。なんとなく説得力はある。

 そんな話をしながら、タイガースの快勝を見届けた。ふと気づくと空一面に雨雲が。阪神園芸がグラウンドにシートをかぶせている。

 天気になあれ! だって先発は藤浪なんだから。誰だ? 雨の方がいいと言ってるのは?

PR

×