【虎のソナタ】悪夢を予期していた元トラ番 「ボロ負けするところ見たくない」甲子園取材拒否 - SANSPO.COM(サンスポ)

【虎のソナタ】悪夢を予期していた元トラ番 「ボロ負けするところ見たくない」甲子園取材拒否

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稲光の甲子園。試合前の天気から“大荒れ”だった  負けちゃいけない巨人戦だった。だから、みんながビックリするような、とんでもなく素晴らしい藤浪の投球を期待したのだが…。

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 二回、丸を空振り三振に仕留めた1球は、何と148キロのスプリットか、フォークか。とんでもない片鱗はあった。こんな球、投げる投手はいない。が、その1球以外はとんでもなく、ひどい内容で沈没! なのに、続投。どう受け止めたらいいのか。

 試合前から、悪い予感はあった。とんでもない台風が九州方面に接近している。それと関係があるのか、ないのか。午後5時過ぎ、突然の雨に見舞われた甲子園。雷鳴とどろく、シャレにならないゲリラ豪雨だった。

 トラ番キャップ・大石豊佳に様子を聞いた。

 「まさか、こんなに降るとは思っていなくて。球場に隣接するレストランに食事に行って、甲子園に戻ろうとしたら、めっちゃくちゃ降ってるんです。マンホールからも水が逆流してあふれ出すぐらい。仕方ないから傘を買いました。臨時出費です。でも傘も役に立たないぐらいのすごい雨でビショビショです」

 誰もが中止を覚悟したが、1時間2分遅れのプレーボール。相変わらず、阪神園芸が優秀だから、普通に試合ができてしまう。

 終わってから言うのはズルいが、中止で良かったのではと無責任に思ってしまう。ホント辛い試合になってしまった。

 実は予期していた女がいる。キャップ大石の極秘情報だ。

 「ネタ元は巨人キャップの伊藤昇です。去年までトラ番だった箭内(このコーナーに頻繁に登場したあの桃子姫。今は立派なG番記者です)に、甲子園に行きたいか? と尋ねたら拒否されたらしいんです。理由が『阪神がボロ負けするところを見たくない』と言ってたらしいです」

 関西よりも東京が好きと言っていた道産娘も、3年弱のトラ番生活で、タテジマへの愛が生まれてしまったのか。ビビビッと閃いたのか。悪夢との遭遇を回避している。

 今もタイガース愛が失われない男は、はるか西の方にもいる。タカ番へ“移籍”した竹村岳は、頼みもしないのにペイペイドームから電話をしてきた。

 「試合前の練習をスタンドから見てたんです。そしたら、ビジター球団のロッテがグラウンドに出てきて、移籍した鳥谷さんと目があって…」

 その鳥谷が声を掛けてくれたらしい。

 「こんなところで何しているの?」

 ハッ、ハイ、実は担当が代わりまして。

 昨年10月のクライマックスシリーズ以来の会話だったとか。緊張しながら答えると、鳥谷は例のニヤリとスマイル。そして-。

 「サンスポのトラ番は大変だからなぁ」

 その深~い深~い真意は、分からない。ただ、竹村記者は褒められたと解釈した。

 「ありがとうございます」

 タカ番でありながら、記者席から鳥谷の出番を待ち続けた。結局、憧れのヒーローは試合に出ることなく終わったが、「やっぱりトラ番はいい」と、感傷に浸ったらしい。

 トラ番経験者が全国から応援している。なのに、藤浪がこんな投球をしていては…。こんな試合をしていては…。

 寝不足な時は寝るしかない、といいます。ボロ負けした時は忘れるしかない-。

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