【球界ここだけの話(2050)】ソフトバンク・長谷川の陽性判定でコロナ禍に思うこと - SANSPO.COM(サンスポ)

【球界ここだけの話(2050)】ソフトバンク・長谷川の陽性判定でコロナ禍に思うこと

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ソフトバンク・長谷川勇也外野手  ソフトバンクが今月1日に、長谷川勇也外野手(35)が新型コロナウイルスの陽性判定を受けたことを発表した。翌2日の西武戦(ペイペイドーム)は中止。ファームは一時活動休止になるなど、コロナ禍はソフトバンクを飲み込んだ。

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 長谷川の発症48時間前の行動履歴を調査しても、ファーム施設と自宅の往復のみ。外出や会食の参加もなかったという。ひたすら野球に打ち込む職人が陽性判定を受けただけに、今の世界、新型コロナウイルスに感染する可能性が誰にでもあることを改めて感じさせられた。

 今季は6月19日のロッテ戦(ペイペイドーム)、「5番・左翼」で開幕スタメンを射止めた。2017年に手術を受けた右足首の影響を感じさせず、打率・297、1打点。数字以上の存在感を打線の中で発揮し、工藤監督の信頼も「絶対に必要な選手」と厚かった。7月7日に「右脇腹の筋挫傷」で登録抹消。1軍昇格を目指すだけでなく、今季にかける大きな思いがあった中での、陽性判定というニュースだった。

 選手の自覚を感じた出来事があった。7月11日の楽天戦(同)。V打を放った明石の囲み取材に参加した。6月30日から日本ハム6連戦(札幌)の直後だったため、北海道・旭川市出身の明石に「ご家族にお土産などは買われましたか?」と質問すると、明石の答えにプロとしての自覚を見た。

 「だからそれも怖いですよね。どこで誰が触ったのかもわからないですし」

 空港や駅…。野球ファンに限らず、不特定多数の人間が訪れる場所なだけに、警戒心もおのずと高くなった。「もう出歩かなくなりました」。5月には長男を授かった。福岡でも、自宅とドーム中心の生活が続いている。

 長谷川と濃厚接触者と判定された5選手は14日まで自宅待機となった。このご時世の中、グラウンドの内外でプロ野球選手は戦っている。陽性判定を受けた選手が、必要以上の責任を感じてしまわないことを、ただただ祈る。(竹村岳)

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