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2020年一番乗り!巨人・菅野、1安打完封「借りを少しずつ返していきたい」

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菅野が1安打完封。満面の笑みで、チームメートとエアハイタッチを交わした(撮影・福島範和)  (セ・リーグ、巨人5-0中日、1回戦、巨人1勝、3日、東京D)これぞ、エースの貫禄だ! 巨人・菅野智之投手(30)が3日、中日1回戦(東京ドーム)に先発。9回を122球で投げ切り、1安打完封勝利を挙げた。七回1死まで無安打という圧巻の投球で今季2勝目。新型コロナウイルスの影響で、当初より3カ月遅れで開幕した前例のないシーズンに、12球団完封一番乗りを果たした。エースの活躍で、チームは開幕から5カード連続のカード初戦勝利。貯金を今季最多の「6」に増やした。

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 東京ドームの真ん中を最後まで独り占めした。菅野が12球団一番乗りの完封勝利。文句なしの快投で2勝目をつかみ、会心の笑みを浮かべた。

 「大野さんも良い投球していたので、なかなか点は取れないだろうと思っていた。先に点を取ってくれるまで粘り強く投げられたのでよかった」

 開幕から2週間。各球場で9人の開幕投手が顔をそろえたこの日、間違いなくナンバーワンの投球を見せた。122球の力投で、許した安打は1。五回まで両軍合わせて1安打という緊迫した投手戦の中、集中力を保ち、腕を振り続けた。

 七回1死まで無安打投球。2018年10月14日のクライマックスシリーズ(対ヤクルト)に続く大記録も予感させた。ビシエドに初安打となる二塁打を許したが「(捕手の)大城のほうが意識していたと思う。『意識せず、こういう時こそ大胆にいこう』と言った途端に打たれました」と冷静そのもの。2死一、二塁から京田を150キロの直球で中飛に打ち取り、流れを渡さなかった。

 レギュラーシーズンでの最少被安打は「2」だったが、それを上回る快投だ。巨人投手の1安打完封は12年5月4日の阪神戦での杉内俊哉以来、8年ぶり。奪った三振は11と付け入る隙を与えなかった。

 九回に最速の152キロを計測したように、試合終盤も球威が全く落ちなかった。大きな疲労もなく戦えているのはフォーム改良のおかげだ。

 まだ取り組み始めた序盤、春季キャンプ中の実戦では結果がついてこないこともあった。当初の予定なら開幕1カ月前の時期、新フォームを提案したアスリートコンサルタントの鴻江寿治氏(53)から「無理することはない。やめて元のフォームに戻してもいいんじゃないか」と助言された。

 それでも、エースは目先の結果を求めるのではなく「今のフォームは投げた翌日の体がすごく楽なんです。『何で?』と思うくらい走るのもスムーズ。続けます」とキッパリ。シーズンを見据えて“我慢”を選んだ。

 新型コロナウイルスの影響による変則日程で、今後は連戦も予想される中、その決断は大きな後押しとなる。エースとして一試合でも、一イニングでも多く投げる覚悟があるからこそ、昨季までの自身に満足せず、さらなる成長を追い求める。

 これでチームは開幕から5カード連続で初戦勝利。原監督の指揮下で通算1033勝目となり、長嶋茂雄氏の監督勝利数にあと「1」に迫った。偉大な記録を引き寄せた甥っ子に、指揮官は「ペースを崩すことなく投げ勝ってくれた」と最敬礼した。

 腰痛に苦しみ11勝6敗に終わった昨季を振り返り「去年の借りを少しずつ返していきたいと思います」と菅野は言い切った。頂点に立つその日まで、エースはマウンドに立ち続ける。(箭内桃子)

データBOX

 〔1〕巨人・菅野が1安打を許しただけで今季両リーグ初の完封勝利を飾った。菅野の完封は2019年7月2日の中日戦以来18度目。1安打完封は自身初めてで、これまで完投での最少安打は18年8月18日の中日戦など3試合(いずれも完封)での2だった。巨人投手の1安打完封は12年5月4日の阪神戦での杉内俊哉以来8年ぶり。なお、菅野は18年10月14日のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第2戦で、ヤクルトを相手にノーヒットノーランを達成している。

 〔2〕菅野は18度目の完封勝利。現役では日本ハム・金子の21度に次ぎ、西武・松坂と並んで2位。

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