【球界ここだけの話(2009)】活躍を続ける阪神の育成D1位・小野寺 “持っている男”が目指す先は - SANSPO.COM(サンスポ)

【球界ここだけの話(2009)】活躍を続ける阪神の育成D1位・小野寺 “持っている男”が目指す先は

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阪神・小野寺  迷いのない、思い切りのいいスイングに、ここぞでの勝負強い一打-。入団からインパクトを残し続けている男がいる。育成ドラフト1位の小野寺暖外野手(22)=大商大=だ。

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 ウエスタン・リーグ開幕前の6月16日の中日との練習試合(鳴尾浜)でその持ち味を発揮した。0-0で迎えた九回2死一、三塁の好機で代打で登場。カウント1-1からの3球目、外角の144キロに反応し、右越えのサヨナラ打で試合を決めた。くしくも3月7日の2軍教育リーグ・中日戦(鳴尾浜)でもサヨナラ打を放っており、プロ入り後早くも2本目をマークした。

 そんな劇打が生まれる直前には、ある先輩とのやりとりがあった。九回の打者5人目で出場が言い渡されていた小野寺は同じく代打で出場予定だった片山に「とりあえず(打順を僕に)回してください」と言葉をかけた。そして1死から片山は後輩からの期待に応えるように左前打で出塁した。

 「ずっと2人で前のイニングから代打の準備をしていて、片山さんがヒットで回してくれたので、(走者を)返そうという気持ちでした」

 片山も昨年、育成契約で入団し、7月に支配下を勝ち取った選手で、お互いに感じるものがあるのかもしれない。

 22歳は新型コロナウイルスの影響でチームが活動休止になる前の3月の実戦でも結果を残し、存在を見せていた。3月5日の母校・大商大との練習試合(鳴尾浜)では、視察に訪れた矢野監督の前でバックスクリーンに豪快な一発。1軍初昇格し、「9番・右翼」でスタメン出場した同15日のオリックスとのオープン戦(京セラ)でいきなり左越えの二塁打を放てば、同24日のDeNA戦(横浜)でも2安打3打点と大活躍した。16日の試合後には「昔から周りに『持っているな』といわれているんですけど、『持っているな』ではなくて『実力だな』と言わせたい」と力強く語っていた。

 23日からウエスタン・リーグが開幕し、ここまで4試合出場で9打数1安打(29日現在)だが、“持っている男”の今後に期待大だ。

 「今年は(日程が)過密な分、故障者や疲れがたまってくる選手もいると思うので、そこで『小野寺を1軍に上げよう』と言ってもらえるように日々アピールしていきたい」

 実力で運も引き寄せ、支配下登録&1軍での活躍を目指す。(織原祥平)

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