【球界ここだけの話(1932)】華麗なる転身!?元ヤクルト・三輪正義氏、“広報マン”としての一日 - SANSPO.COM(サンスポ)

【球界ここだけの話(1932)】華麗なる転身!?元ヤクルト・三輪正義氏、“広報マン”としての一日

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つば九郎の契約更改に付きそう三輪広報=東京・青山(撮影・長尾みなみ)  “広報マン”としての一日は、早い。昨季限りで現役を引退した三輪正義氏(36)は、毎朝6時に起床する。「朝起きるのは、20代の前半に比べたら全然苦ではなくなってきた」と、早起きも平気だ。

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 昨年9月22日。雨の神宮球場。背番号60を背負った三輪氏はダイヤモンドを走り回り、“お決まり”のヘッドスライディングでのホームインなどを決めてみせた。最後は、笑顔に包まれながらの胴上げ。ガソリンスタンド勤務、独立リーグを経験した苦労人が本拠地に集結したファンの前で披露した、最後のユニホーム姿だった。

 「あの日は、みんなが笑顔だったからよかったですね。お客さんも笑顔だったし、選手も球団の人たちも笑っていたし、笑いに包まれたというのはよかった。自分らしい終わり方ができたなと思います」

 現役を引退後、球団職員として広報部に所属している三輪氏。いまでは、泥だらけやぬれたヤクルトのユニホームを着ることはない。スーツにネクタイ。「ユニホームを着る感覚と同じだから」と、これが、いまのユニホームだ。

 毎朝、布団を出て約10分後。三輪氏は1人で朝食を食べ始める。白ご飯と、あまり好きではないという納豆に「栄養バラナンスが偏るから」と好物のネギを大量に入れて食べるのが日常。ゆでたブロッコリーやほうれん草、めかぶなどは、前日のうちに自身で用意しておくという。

 「現役のときは朝もそんなに早くなかったですし、(家族で)一緒に食べていたので。いまはある程度は、自分で準備していますね。奥さんに手伝ってもらうときもありますけど」。スーツやワイシャツなども事前に準備しておくという。ひげをそって入浴を済ませ、午前7時に自宅を出る。

 球団事務所近くの喫茶店に着くのが、午前8時。ここで、約1時間、コーヒーを飲みながら本を読んで過ごすのが“三輪流”朝の過ごし方だ。「移動ゲームで朝が早いときは満員電車も経験しました。そういうのも考えて、満員電車を避けるためにも朝早く行くようにしていますね」。だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、現在は週2度の出勤を除いてテレワークとなっている。もちろん、『3密(密閉、密集、密接)』を避けるためにも、朝のコーヒータイムは自粛中だ。

 “広報マン”としての仕事は、初めてのことばかりだ。「まだまだ覚えないといけないことが多い」というパソコンの操作に、球団公式ツイッターの運営、試合関連の仕事。同じく元選手で広報部の河端龍氏(43)とともに東京都内の小学校で行う投げ方教室では、小学生に正しい球の投げ方を教えている。

 「次にどんな仕事を任されたりするかわからないですけど、どんな仕事でも一生懸命やらなければ、絶対次につながってこない。パソコンなんていままでしたことがなかったですけど、いろいろなことにつながるだろうなと思います」

 現在は、スーツ姿でフィールドを見つめる機会もある。「いいなあと思います。野球をやっているのが一番いいんだろうなと。全力でやったので、もっとこうできたなという後悔はないですけど、辞めるという寂しさはあります」としみじみと話してくれた。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、神宮球場のある東京都を含む7都府県に緊急事態宣言も発令された。明るいニュースはなかなか発信されない。プロ野球も開幕の時期が見えずに苦境に立たせれている。「選手一人一人がいろいろな思いを持ちながら、いろいろな立場でやっていると思う。自分も微力ながら頑張れればと思います」と三輪氏。“広報マン”として明るい話題を届けるべく、きょうもスーツを着る。(赤尾裕希)

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