【持ち回り編集長】小早川氏が大解剖、DeNA・オースティンは143試合なら「40発」のパワー! - SANSPO.COM(サンスポ)

【持ち回り編集長】小早川氏が大解剖、DeNA・オースティンは143試合なら「40発」のパワー!

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(1)DeNA・オースティン  各球団の担当記者がプロデュースする特別企画。第5回は今季からDeNA担当に就いた浜浦日向記者(25)が、タイラー・オースティン内野手(28)=前ブルワーズ=を“大解剖”した。オープン戦で12球団トップに並ぶ4本塁打を放った大砲候補を広島、ヤクルトで通算171本塁打を記録した小早川毅彦氏(58)=サンケイスポーツ専属評論家=が分析。特別版『BAY☆スタ』でコラムを連載中の漫画家・カネシゲタカシ氏(44)も独自の視点で切り込んだ。

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 彼がメジャーにいたときから見ているが、ボールを遠くに飛ばすパワーは、やはりすごい。現地で見た2月16日の巨人とのオープン戦(沖縄セルラー)。2打席連続本塁打はもちろん、3打席目で変化球をうまく左前に打ったのを見て「やるのではないか」と感じた。打席の中で考え、対応できる選手だ。

 まず、芯がしっかりした構え。それほど力感はなくても、体の中心を通る芯が地面にしっかり刺さっている感じが見受けられる。

 特長は(1)、(2)で見られる動きのないタイミングの取り方。どこでスタートを切っているのか、連続写真で見ても分からないほどだ。動きが少なければ、ボールを捉えられる確率は上がる。

 足も高く上げるわけではなく、(3)あたりからもう踏み出している。踏み出す幅も広くない。スタンスが広くないと腰がしっかり回転でき、上体もブレない。(3)後方のスタンドとフェンスを目印にすると、ほとんど頭が動いていないことが分かる。目線がブレないので、捉える際に狂いが生じない。

 特に良いのが打ちにいった(6)で、まだバットの先が立っていること。しっかりバットが体に巻き付き、内側から出ている証しだ。遠回りのドアスイングだと、こうはならない。後ろ脚(右足)の送りも力強く、パワーを生み出す腰の回転につなげている。これだけ内から出そうと思うと普通は投手寄りの左肩が上がるが、それもグッと抑えて((7)(8))回転できている。

 このフォームを見る限り、逆方向の右中間にもしっかりと打てるだろう。右投手の外へ逃げる変化球を追いかけて空振りするような、成績を残せない外国人選手特有の打ち取られ方は起きにくいと思う。

 オープン戦で結果を残したことは前向きに捉えていい。公式戦の開幕時期は見通せないが、仮に143試合を消化できるなら40本塁打以上を期待していいパワーがある。米大リーグ、レイズに移籍した筒香は不在でも、DeNA打線の力の低下は彼が防いでくれるのではないだろうか。 (サンケイスポーツ専属評論家)

★編集後記

 2月のキャンプ中から、記者が見た実戦は15試合。ネットの速報記事で最多の12度書いたのがオースティンだった。

 注目度が高まるとともに、SNS上では記事を引用する形で「信じていいのか…」「期待してもいいのかな?」といったコメントが寄せられた。開幕を待ちわびるファンの皆さんの関心事になっている現状を踏まえ、今回の企画で取り上げた。

 キャンプ序盤に印象的な出来事があった。ランチ時間の特打で柵越えがなく、エース・今永と対戦したフリー打撃では、好勝負を期待する報道陣をよそに何と全球見逃し。「これが自分の調整法」と話す助っ人砲に誰もが半信半疑になったが、その後のオープン戦では12球団トップタイの4本塁打、同5位の打率.343(35打数12安打)と実力を証明した。

 小早川さんの分析で「ブレない」上体が特長に挙げられていたが、周りに流されずブレない意志の強さも彼の特長。初めての日本で未曽有の事態に見舞われているが“ブレない男”なら、きっとやってくれると感じている。 (DeNA担当・浜浦日向)

★漫画家・カネシゲタカシ氏、若いファンはバワーズも「?」

 人気コメディ映画「オースティン・パワーズ」が公開されたのは23年前(1997年)というから、若い世代は生まれてもいないんですね。

 ちなみに、ここから派生する「オースティンあるある」もあります。「オースティン・パワーズ、結局どんな映画かは知らない」。あと「オースティン・パワーズから懐かしの助っ人バワーズを思い出して、しみじみする」っていうのも。

 いましたよね、シェーン・バワーズ投手(2001、02年に横浜在籍)。まあ、こんな話も若いファンは「?」なわけで、今回僕が言いたいことは「自分も年食ったな」ってことですね、はい。 (カネシゲタカシ)

タイラー・オースティン(Tyler Austin)

 1991年9月6日生まれ、28歳。米ジョージア州出身。2010年のMLBドラフト13巡目でヤンキース入団。16年8月のレイズ戦でメジャーデビューし、初打席本塁打を放った。18年には2球団で69試合に出場し17本塁打を記録した。メジャー通算209試合で打率・219、33本塁打、91打点。マイナー通算は84本塁打、381打点。188センチ、100キロ。右投げ右打ち。今季年俸1億円。背番号23。夫人は1歳下のモデル、ステファニーさん。

浜浦 日向(はまうら・ひゅうが)

 1995(平成7)年1月1日生まれ、25歳。東京都出身。2017年入社。整理部を経て18年から運動部。ロッテ担当を1年務め、今年2月からDeNA担当。都江戸川高時代は捕手で2年夏からベンチ入り。東洋大時代はアルバイトでヤクルトの打撃練習の捕手を経験。DeNAでは佐野、浜口らと同学年。佐野に「初めてタメ口で話せる記者ができた」と歓迎された?!

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