ヤクルト・塩見、神宮初陣で打って走って守って開幕スタメン「確」! - SANSPO.COM(サンスポ)

ヤクルト・塩見、神宮初陣で打って走って守って開幕スタメン「確」!

更新

塩見が四回に2号ソロ。今季初の神宮開催で2安打1盗塁と走攻守でアピールした (撮影・蔵賢斗)  (オープン戦、ヤクルト3-8ロッテ、7日、神宮)ヤクルト・塩見泰隆外野手(26)が7日、ロッテとのオープン戦(神宮)に「5番・中堅」で先発出場し、四回に2号ソロを放つなど、3打数2安打1打点と活躍した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で無観客となったが、今季初の本拠地ゲームで二回に二盗成功、守備では四回に二走を本塁で刺すなど、走攻守で猛アピールに成功。3年目で初の開幕戦(20日、対阪神)スタメン出場に大前進した。試合は3-8で敗れた。

<< 下に続く >>

 ゴンッ! と鈍い音が響き、無人の左翼席に白球が跳ねた。0-1の四回。塩見がロッテ先発、西野のスライダーをすくい上げ、2号ソロだ。寒空の神宮で白い歯をこぼした。

 「崩されることなく、しっかり振り抜くことができました」

 今季初の本拠地試合。新型コロナウイルスの影響で神宮球場も無観客開催となり、球団マスコット「つば九郎」もマスクを着用し、スタンドで寂しそうに見守った。恒例の出陣式や新入団選手の紹介などイベントも中止となったが、テレビ中継で声援を送ってくれる燕党に、26歳が全力プレーを届けた。

 二回に中前打で出塁すると二盗に成功。四回2死一、二塁の場面では中堅からの“レーザービーム”で、二走を本塁で刺した。オープン戦9試合ですべてチームトップの打率・367、2本塁打、5盗塁。3年目で初の開幕スタメンに大きく前進し、高津監督は「シーズンに入ってできるかというのが大きなところ」と手綱を締めた。

 元々、チームトップクラスの運動能力を兼ね備えている。2軍では2年連続で打率3割&20盗塁をクリア。18年に台湾で開催されたアジア・ウインターリーグでは首位打者と本塁打王の2冠に輝いた。昨春のオープン戦も打率・385、12盗塁と好成績だったが、1軍では通算打率・150と結果を残せていない。

 変えたのは「心」だ。2月のキャンプで杉村打撃コーチから「1週間、1カ月単位で目標を立ててやったほうがいい。一日一善(1安打)を目指そう」と若手時代の山田哲にも教えた思考法を伝授された。移動時には重圧の中で力を発揮する方法が書かれた「大リーグのメンタルトレーニング」を読み進めている。

 「シーズンも打たなくちゃいけない、という考えではなくて、いつも通りのプレーを心がけていく」と塩見。3年目のブレークへ、もう迷いはない。 (横山尚杜)

★厳戒神宮

 本拠地初戦は“厳戒態勢”の中で行われた。クラブハウスから球場への移動は、早実高・荒木大輔が入団した際のフィーバーから選手を守るため、1983年に設置された地下通路、通称「荒木トンネル」を利用。室内練習場への移動は警備員が付き添った。報道陣の出入り口も限定され、体温など体調チェック表への記入が義務付けられた。

★塩見泰隆(しおみ・やすたか)という男

 ◆生まれ 1993(平成5)年6月12日生まれ、26歳。神奈川県相模原市出身。

 ◆球歴 相模原市立星が丘小時代に野球を始め、海老名リトルシニア、武相高、帝京大を経て、社会人野球のJX-ENEOSから2018年にヤクルトにD4位指名された。

 ◆驚異の身体能力 父・泰一さんはバレーボール選手、母・百合子さんは陸上選手。帝京大時代は相模原市の山間部にあるグラウンドで「昼休みにイノシシを追いかけ回していた」といい、50メートル走は5秒9。沖縄・浦添キャンプで計測した20メートル走はチームトップの2秒74。

 ◆日本代表監督も注目 今春のキャンプを視察した日本代表の稲葉監督は「非常に身体能力の高い選手。今年どういう活躍を見せてくれるのか楽しみにしている」と期待を口に。

 ◆出川哲朗も推薦 ヤクルトファンクラブ名誉会員で武相高の先輩、タレントの出川哲朗が18年にテレビ企画でキャンプを訪問し、小川前監督に起用を直訴。入寮の際は出川の実家で販売しているのりも持ち込んだ。

 ◆登場曲 昨年の登場曲は東京、中山競馬場の「GIファンファーレ」。

 ◆サイズなど 179センチ、76キロ。右投げ右打ち。年俸1050万円。背番号9。

試合結果へオープン戦日程へ順位表へ

PR