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【球界ここだけの話(1900)】ソフトバンク・釜元は長崎凱旋ならず…コロナ余波は九州にも

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ソフトバンク・釜元  例をみない感染症が、球界にも大きな影響を与えている。2月28日、ソフトバンクは3月3日のヤクルト戦(タマホーム筑後)と10日の巨人戦(長崎)をともにペイペイドームにて行うことを発表。自主トレ地への凱旋(がいせん)を心待ちにしていた中村晃外野手(30)は言葉を選び、沈痛な表情だった。

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 「残念ですけど、仕方ないです」

 中村晃はチームメートの釜元、栗原、育成の田城、菅野(ロッテ)とともに長崎で自主トレ。約3週間、一軒家を借りて同じ家に住み、食事のときには全員で食卓を囲むという文字通りの“合同”自主トレでオフを過ごしてきた。食事面も専門業者に委託し3食を全て作ってもらい、万全の状態でキャンプへと入っていったが…。「残念」という言葉に、全てが込められている。「(アルコール)消毒は、見かければするようにしています」と、今はとにかくコンディションを万全に保つしかない。

 釜元にとっては長崎は地元。諫早市出身で西陵高を卒業し、2011年育成ドラフト1位で鷹入りした。昨年はプロ初安打を含む86試合出場とブレーク。待望の凱旋だっただけに「楽しみといってくれる人もいたんですけど、状況が状況。どこで野球をするにしても、やることをしっかりやらないと」と口を結んだ。釜元も手洗い・うがいをはじめ、意図的に人混みを避けるなどして感染を予防している。開幕戦に向け「ここで生き残れるように。テレビで見てもらうのは1軍にいないと」。競争は待ってくれない。大きすぎるパンデミックでさえも前向きにとらえ、自らを奮い立たせている。

 栗原も「寂しい。お世話になったし球場の方々や、プレーする姿を見せたかった」と話すしかなかった。プロ野球選手は全力プレーでしか、思いを伝えることはできない。今はただテレビの向こうにまで届くように、グラウンドで必死に戦う。(竹村岳)

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