【挑む男】オリックス・山本由伸、東京五輪で「世界一」&チームのために「最多勝」 - SANSPO.COM(サンスポ)

【挑む男】オリックス・山本由伸、東京五輪で「世界一」&チームのために「最多勝」

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山本は先発に再転向した昨季に大ブレーク。今キャンプも順調に仕上がっている(撮影・村本聡)  12球団のキーマンに迫るインタビューの第8回はオリックス・山本由伸投手(21)。先発に再転向した昨季は球団史上最年少で最優秀防御率に輝くなど大ブレーク。国際大会「プレミア12」で日本代表のセットアッパーを務め、今夏の東京五輪では先発としても期待される右腕が、2年連続のタイトルへ、五輪イヤーへの意気込みを熱く語った。 (取材構成・西垣戸理大)

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 --ここまでの調整は

 「けがなくここまで来られているのが一番ですね。ボールの感覚は、どんどん良くなっている。自分が求めているボールだったり、投球フォームだったり、少しずつ近づけているんじゃないかなと思います」

 --修正したい点は

 「高めのコースは強さがあるけど、低めはもう少し足りないとか。そういう細かいところ。試合になったら絶対にいるところなので、しっかりやっていきたい」

 --17日はシート打撃に登板した

 「真っすぐで、もうちょっと空振りを取れたらいいかなとは思います。フォークとかも空振りを取れていなかったので、変化球の精度、切れももっと上げられたらな、と思います」

 --新球のチェンジアップが注目されている

 「だいぶ前から練習していたんですけど、全然しっくりくるものがなくて。この前、(DeNAの)今永さんに教えてもらったのがたまたましっくりきて。これは使えそうだなと思って、練習を始めました」

 --昨季の経験は大きい

 「まず去年1年間、ローテーションやっているというものが、今年の自信になると思います。去年の開幕前は、1年間ローテーションで回れるかなという不安と、勝てるのかなという不安がありました」

 --不安がなくなったのは

 「初登板(4月3日のソフトバンク戦、京セラ)のときに九回まで無失点でいけて。体調が良かったり、コンディションが良かったりしたら、これ抑えられるな、という自信、そういう感覚がありましたね」

 --最終的に防御率1・95で最優秀防御率を受賞した

 「1年間の積み重ねの数字が、そうやって防御率で一番になれたのはうれしかった。表彰式に行ったときには、1年間よく頑張ったなという気持ちになりました」

 --2年連続のタイトルに挑みたい

 「去年、防御率のタイトルを取れたので。もちろん今年も取れると思いますし、しっかりと準備、やるべきことをキッチリやりたいなと思います」

 --プレミア12で世界一を経験した

 「優勝という喜びだったり達成感を味わえたので、またあの感じを味わいたい」

 --稲葉監督は東京五輪で先発起用も視野に入れている

 「先発をいまチームでやっているので、オリンピックがシーズン中だったりするので、先発の方がいろいろといいかなと思います」

 --救援との違いは

 「中継ぎは毎日投げる可能性があって、2日連続、3日連続で抑えないといけない。先発は1週間準備して1試合なので。その1試合の長いイニングを抑える難しさがありますね。抑えてうれしい気持ちは似ていると思いますが」

 --東京五輪は

 「特別な大会になると思う。注目度もあるし、それが野球を始めるきっかけになる子もいると思う」

 --今季の目標は

 「防御率は去年1点台を達成できた。今年、それを上回る数字を出せると思うけど、勝ち星が一番チームのためになるので、そこで一番になれれば」

 --リーグ1位を狙う

 「はい、そうです。実戦で打者と対戦をどんどんしていって、開幕に万全の状態で迎えられるように、しっかりやっていきたいです」

★紅白戦に21日先発

 先発に再転向した昨春のキャンプでは、首脳陣からスタミナ面を不安視されていたが、シーズンで有無を言わさぬ成績を残し、今キャンプは調整法を任されている。17日に初のシート打撃に登板し、収穫と課題をチェック。21日には今季初実戦となる紅白戦に先発予定。「細かいところを調整していきたい」と、開幕までに最高の状態に仕上げていく。

★取材後記

 今キャンプでは連日4、5件の取材をこなし、練習の疲労もある中、はっきりと受け答えをしてくれた。インタビュー中は、山本が口にした言葉から今季への意気込みと自信が伝わってきた。防御率について聞くと「(昨年を)上回る数字を出せる」、2年連続のタイトルも「取れる」と言い切った。「出したい」や「取りたい」ではなく、断言するその姿が頼もしく見えた。

 自信を裏付けるように投球はパワーアップ。他球団のスコアラーは「えぐい」「山本が来ると嫌ですね」と声をそろえる。すでにハイレベルの選手だが、向上心も尽きない。山岡、田嶋との3本柱が形成できれば、悲願のリーグ優勝も夢ではない。 (オリックス担当・西垣戸理大)

山本 由伸(やまもと・よしのぶ)

 1998(平成10)年8月17日生まれ、21歳。岡山・備前市出身。小1で野球を始め、備前中3年時に東岡山ボーイズで全国大会出場。宮崎・都城高では甲子園出場なし。2017年ドラフト4位で入団。同年8月31日のロッテ戦でプロ初勝利。18年は中継ぎを務め、リーグ2位の32ホールドを記録。昨季は先発に再転向し、20試合で8勝6敗、防御率1・95。177センチ、80キロ。右投げ右打ち。年俸9000万円。背番号18。

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