【虎のソナタ】気温15度ってうらやましいけど… - SANSPO.COM(サンスポ)

【虎のソナタ】気温15度ってうらやましいけど…

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仲良くウオーミングアップするガンケルとエドワーズ(右)。いつでもOKのポーズ!?  キャンプ地・宜野座はとにかく寒かった。キャップ大石豊佳以下虎番軍団は重ね着して防寒。それでもブルブル…。なんと、気温15度!

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 エッ、15度? 十分に暖かいじゃないですか、という大阪・難波のサンスポ編集局の怒りの混じった声が電話の向こうから聞こえてきた。

 「こっちはものすごい強風。京都なんて雪が降ってますよ」

 当番デスク席の阿部祐亮が、いかに関西方面が寒いかを懸命に力説。確かにゼイタクは言えないか。15度をうらやましく思ったり、震えたり。人間の体感温度って、いかに“身勝手”なものか、改めて思い知らされる。

 でも、寒さの中の紅白戦は百花繚乱。最強2番・近本の先制アーチに始まり、この日が実戦初陣マルテも特大の一発。打たれたのが西勇輝だからちょっと心配かな…と思ったら、試合後に矢野監督が開幕投手を告げていたことを明かした。

 そうか、3・20開幕ヤクルト戦(神宮)は西か。なら、2月の紅白戦で失点したぐらいで慌てる必要もない。これから1カ月余、じっくり調整してくれれば…。夢いっぱいの開幕投手決定を聞くと、不安はどこかへ吹き飛んで、なぜか期待だけが膨らんでしまう。虎番記者の感覚も、実に“身勝手”なもんだ。

 それにしても寒い。いったい誰がこんな寒気を運んできたのか。前日まで宜野座にいなかったヤツは誰か。見渡すと“容疑者”が一人。運動部長・大澤謙一郎がドーモドーモとやってくるではないか。

 毎年恒例の「スポーツ部長会」の一員としてキャンプ地視察にやってきた。スポーツ各紙の運動部長とともに宮崎のオリックスキャンプを経由して、沖縄へ-。

 阪神キャンプはどうや?

 「乗ってきたジャンボタクシーの運転手さんが阪神ファンで、その娘さんがわが社のすぐそばの大国町に住んでいて…」

 そんな話はどうでもいい。視察なんだから、それらしいことを述べよ!

 「野手は力をつけてきている感じがしました。外国人に頑張ってほしいですね。投手はオリックスで力のある山岡、山本由伸を見た後なので。どうなんかなぁ」

 評論家気分で感想を残すと、夜の阪神球団との懇親会に向かったのであります。

 寒気を運んできた“容疑者”がもう一人いた。遊軍・長友孝輔。昨年までの虎番は、侍ジャパン首脳の12球団視察に帯同した後、援軍として宜野座に舞い戻ってきた。

 「那覇から乗ってきたバスは、途中のバス停でお客さんが降りないんですよ。ところが、宜野座に到着したら、1人を残して降りてしまった。みんな阪神キャンプを見に来たんです。やっぱり阪神ってすごいですね」

 せっかく12球団という“広い海”を見て「鈴木誠也は…」「佐々木朗希は…」と感激していた男が、戻った狭い虎の世界に妙に感心してしまう。それが阪神-。

 その不可思議な職場で当分、頑張り続けなければいけない虎番最年少・織原祥平は前日、800円でバスケットボールを購入。「休日にバスケでリフレッシュしていたガンケルに触発されまして…」。原稿を書き終えると、宿舎の敷地内にあるコートに向かった。そしてドリブル、シュート。たった一人で。むっちゃ寒い暗闇の中で。

 ガンバレ! 負けるな! 過酷な虎番の日々を生き抜くためには、一人の時間も必要なんです。

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