【虎のソナタ】振らないオリックス・ジョーンズは本物 - SANSPO.COM(サンスポ)

【虎のソナタ】振らないオリックス・ジョーンズは本物

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シート打撃で一度もバットを振らなかったオリックスのジョーンズ。これが超大物助っ人の風格か  オリックス春季キャンプ(17日、宮崎)日本列島は寒いのか。それとも何が気に入らんのか、フテくされたような寒気。大阪・難波の編集局の窓際でこういう場合はどこにもいけない籠の鳥で野村克也さんだったら、どんな痛烈な皮肉を言うだろうか…なんて考えていた。

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 テレビをつければ「新型コロナウイルス」の話題ばかり。それにへきえきしてたら無精ひげのあのおじさんがでてきて…それが終わると俺がちょいとタイプだった女優をどさくさにまぎれて口説いたアノ役者の話だ。

 と、そこに宮崎から電話が鳴った。あ、そういやぁ運動部長大澤謙一郎が会社の経費で本日からキャンプ地へのご挨拶まわり。『スポーツ紙部長会』の面々とともにそんなとこで羽根をのばしてるんだ。

 「それがね、オリックスの宮崎キャンプが皮切りなんですが、いきなりあの期待の大砲、アダム・ジョーンズが実戦形式に参加しましたよ」というのだ。阪神は休みだし、そりゃありがたい。「どうだった? メジャー通算282本塁打の気配はダテじゃなかっただろうが」と言ったら、大澤部長は急にくぐもった声で「それが1球もバットにかすりませんねん」。ナヌッ!? それはどういうことや。すると大澤は「ムニャムニャ…」といいながら「ちょっと電話がかかってきましたんで、またあとで」。どういうこっちゃ!

 みなさま、あわてることはありません。場面を設定して、四球、見送り三振、四球、見送り三振、という結果だったらしいのですが、かすらなかったのではなく、一度もスイングしていないんです。西垣戸は「自ら意欲的に実戦形式を想定してバットを持って出てきたところは意欲は買えますョ。まだ、この寒さではメジャーは目慣らし程度ですからねぇ。心配することは無いデス」だと。

 そういえば「ニューヨークからロスまで飛ばす」という触れ込みで来日したバースだって寒い2、3月はさっぱりだったじゃないか。来日当時の安藤監督がその凍え死にそうな寒い打撃に思わず真顔で心配していた。

 「ま、驚くことはありませんよ。なにしろジョーンズは本物なんですから。そのうちにガバガバッと…」と西垣戸は太鼓判をおしてます。

 野村克也さんが、エッという意表をつく「阪神監督」として大阪に“凱旋”したとき、就任会見でとつとつとこう表明しました。

 「野村野球とかID野球といったような固定化した目で見てほしくない。私は9年間お世話になったヤクルトへ(阪神監督受諾は)裏切りにならないか…と悩んだ。解説が決まっていたNHKさんには『プロ野球隆盛のためにお祝いする』と言っていただいた」と静かに語り、その場で「私は茶髪、ひげ、長髪は禁止する」と、ある種の“宣戦布告”みたいな空気感をかもした。

 この時、久万俊二郎オーナーは野村克也さんにこんな注文を明快に出していた。

 (1)今まで我が阪神は基本的なところが崩壊しているから野村監督に立て直して欲しい。

 (2)いずれ野村さんは阪神を去る日がくると思うが、その後も野村さんの精神と技術水準を残し、伝統の基礎も作っていただきたい。

 そして…1年目の元旦に野村さんは『義憤』と書初めにしたためた。同じ元旦に長嶋巨人監督はこう書いている。

 『歓!』

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