ヤクルト・高津監督、ノムさん弔いV誓った!「必ず見ていてくれる、恥ずかしくない戦いを」 - SANSPO.COM(サンスポ)

ヤクルト・高津監督、ノムさん弔いV誓った!「必ず見ていてくれる、恥ずかしくない戦いを」

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弔問に訪れた高津監督。野村さんに別れを告げ、決意を新たにした (撮影・山田俊介)  ヤクルト・高津臣吾監督(51)が12日、虚血性心不全で前日11日に死去した野村克也さん(享年84)の東京・世田谷区の自宅を弔問。監督として球団を4度のリーグ優勝、3度の日本一に導いた恩師と対面し、伝統の継承を誓った。チームは沖縄・浦添キャンプで今年初の実戦となる韓国サムスンとの練習試合を行い、10-5で逆転勝ち。昨季最下位からの巻き返しを願っていた野村さんの思いに応える、白星発進となった。

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 悲しみをこらえて、決意を固めた。高津監督は沖縄・浦添キャンプを離れて一時帰京し、野村さんと対面。永遠の別れを告げて、誓いを立てた。

 「きのう散々泣いたから、しっかり顔を見てお別れできました。必ず見ていてくれると思うので、恥ずかしくない戦いをしないといけない」

 午後6時半頃、池山2軍監督らと野村さんの自宅を訪れ、30分ほど対面。ヤクルトのユニホームに身を包んで横になっている恩師の姿に接し、「何回も見た姿だけど、改めて見ると、よく似合っていたんだなと思いました」。ほんの少しだけ表情を緩めて話した。

 この日は自身の“初陣”となるはずだった韓国サムスンとの練習試合が浦添であったが、宮出ヘッドコーチに指揮を任せた。「こっちに来て顔を見るほうが大事だと思った」。その代わりに球場を離れる前、選手に「開幕までの20試合を大事にしていかないといけない」と投げかけていた。

 チームは新指揮官の願い通り、大切に試合を戦い、今季初白星を挙げた。打線が15安打10得点とつながり、最大4点ビハインドを逆転しての勝利。五回無死二、三塁では荒木の遊ゴロで三走が生還し、2点目を奪った。七回は4安打を集中して4得点。「選手がおのおので考えながらやってくれた。一つのアウトを全員で取りに行く。走塁面でも選手たちの意識と意欲を感じた。そういう野球を高津監督は目指して、チームに言い聞かせている」と宮出ヘッドコーチ。進塁打や次の塁を狙う意識と、随所に伝統の力が出た。

 野村さんの言葉が蘇る。1月20日に東京都内で開かれたヤクルトOB会。過去に出たことはない会に初めて出席した野村さんは「6球団に飛び抜けたチームはない。ちょっと頭をひねって上手にやれば優勝できますよ」と、首脳陣らを激励。その上で「当たり前のことをやっていても、上位には食い込めない。思いきったことをやらないと。(昨季は)最下位だっただけに何とでもできる。弱いチームを強くするのは楽しいよ」と柔和な表情で話していた。

 「野村監督の素晴らしい野球を継承して、しっかりヤクルトの伝統を守りつつ、頑張っていかないといけない」と高津監督。昨年7月11日、神宮で開催されたOB戦でのスピーチでも野村さんは「今は最下位。何をやっているんだ!」と、厳しくも愛のあるエールを送っていた。これからも天国から見つめている。それぞれの思いを胸に、ヤクルトの特別なシーズンが始まる。

★チルドレン・宮出コーチが指揮

 伝統は根付いている。この日の練習試合を指揮した宮出ヘッドコーチは、野村監督時代の1996年に投手として入団。野村さんの息子の野村克則・楽天1軍作戦コーチは同期入団だった。打者転向後の2009年には、野村さんが指揮を執る楽天にトレード移籍している。「残念としか言いようがない。1年目のキャンプで『お前は野手をやれ』と最初に言われたのが思い出としてある」。恩師の訃報を乗り越え、高津監督らと第2の黄金時代を築く。

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