【挑む男】広島・大瀬良、『真のエース』になる!沢村賞「一度は取ってみたい」 - SANSPO.COM(サンスポ)

【挑む男】広島・大瀬良、『真のエース』になる!沢村賞「一度は取ってみたい」

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2年連続で開幕投手を務める大瀬良。サンケイスポーツに意気込みを口にした (撮影・榎本雅弘)  12球団のキーマンに迫るインタビューの第2回は、広島・大瀬良大地投手(28)が登場。3月20日の中日戦(マツダ)で2年連続2度目の開幕投手を務めることが決まっている右腕は、「真のエース」になることを宣言。昨年12月に佐々岡真司監督(52)から開幕投手を託されたときのやり取りや、沢村賞を目指す気持ちなどを熱く語った。 (取材構成・柏村翔)

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 --プロ7年目のキャンプの第1クールが終わった

 「ブルペンに3度入りました。投げること、体のことも、順調に来ていると思う」

 --佐々岡監督に代わり、チームの雰囲気は

 「みんなハツラツとしている。監督の人柄が出ている。ピシッとするときはするが、和気あいあいと、いい雰囲気で過ごせている」

 --大瀬良投手は今季、何に『挑む』

 「数字に対しては、『挑む』というのはあまり考えていない。チームのエースとして、みんなから認めてもらえるための大事な1年になる。そういった意味では『真のエース』といいますか、みんなからエースと呼んでもらうために挑む1年にしたい」

 --『真のエース』と呼ばれるためには

 「基本的に結果を残していかないといけない。結果を残した上で野球に対する姿勢や私生活の面でみんなの模範、見本になりたい」

 --キャンプイン前日の1月31日、佐々岡監督は大瀬良投手を開幕投手にすると宣言。昨年12月に電話で伝えられた

 「話をしてもらって、張り詰めるというか、背筋がピッとなった。この時期に言ってもらえるんだと。同時に、ドッと背中に重たいものを背負うような感覚になった。ありがたいことはもちろんですが、より責任を感じるようになった」

 --佐々岡監督は現役時代に開幕投手を4度経験した。逆算できるメリットがあると

 「日程をみながら調整できる。この時期にそういうことができるのは僕だけなので、すごくありがたい。逆に状態は、僕だけしかわからないので責任感が伴ってくるし、しっかりやらないといけない」

 --通算71勝の野村投手が、4日に右ふくらはぎの肉離れで離脱した

 「けがは僕もたくさん経験している。一生懸命練習に取り組んだ結果なので。チームとしても痛いですが、一緒にローテーションを守らないといけないと思っている。しっかりと治して帰ってきてもらうためには、僕たちがしっかりやっておかないといけない」

 --大瀬良投手自身もキャンプ中に右肘靭帯損傷や左脇腹痛で離脱した経験がある

 「ちょくちょくホテルやロッカーで会うと、悔しそうな表情をしている。僕もその気持ちがわかる。歯がゆいだろうなと。準備しながら待っていたい」

 --オフに鈴木誠也選手が将来的なメジャー挑戦の願望を明かした

 「僕はないですね。全然ないです。もっとそれにふさわしい能力、実績を持っていれば、多少はちらっと思うかもしれないが、現時点で客観的にみて、そこまでいっていないと思う。日本で活躍することでいっぱいいっぱいです」

 --謙遜しすぎでは

 「どうやったらアウトに取れるのか、不安で不安で仕方ない。その気持ちばかりです。3年連続で2桁勝利したが、1勝するたびに、1つ勝てて良かったなという思いだった。だからこそ、まだまだうまくなれると思っている」

 --このオフ、「真のエース」になるへの意欲を熱く語った

 「一度は取ってみたい賞ですし、佐々岡監督が取っている。並ぶわけではないが、最高の栄誉ある賞なので取りたい」

 --佐々岡監督への思いは

 「たくさんの恩を受けている。男にしたい」

★東京五輪出場意欲

 今夏の東京五輪出場へ、大瀬良は逆転での侍ジャパン入りを目指す。「(昨秋の)プレミア12が基本線になるので枠自体は少ないが、チャンスはある。そこの枠に入っていけるようにしたい」。代表経験は過去に1度。2018年11月の日米野球、マツダスタジアムでの第4戦で、尊敬する前田(ドジャース)と投げ合い、5回を2安打1失点、3奪三振と好投した。「マエケンさんと投げ合うことができて、特別だった。五輪になると違った緊張感もある。何とか選ばれたい」と闘志を燃やした。

★取材後記

 終始にこやかで、話し方もわかりやすく丁寧。ファンから今村投手、一岡投手とともに「カピバラ3兄弟」と呼ばれる大瀬良投手は、笑顔の裏で「年齢を重ねてこの世界の厳しさ、立場を理解してきている」と、エースの重圧と戦っている。2年連続の開幕投手の重みも分かっている。それでも、笑顔を絶やさない。

 以前、打席で阪神・藤浪投手に頭部付近に投げられたときにも、平謝りする藤浪に向かって笑顔で手を挙げた。「厳しいプロの世界では、いい人では生き抜けない」という声もあるが、大瀬良投手なら例外になってくれると期待している。尊敬する黒田博樹氏、前田健太投手のように、全ての面で誰からも尊敬されるエースになってほしい。 (広島担当・柏村翔)

大瀬良 大地(おおせら・だいち)

 1991(平成3)年6月17日生まれ、28歳。長崎県出身。長崎日大高から九州共立大を経て、2014年ドラフト1位で広島入団。1年目から10勝を挙げて新人王に輝いた。18年は15勝7敗で最多勝、勝率第1位投手賞(・682)のタイトルを獲得し、優勝に貢献。昨季は初めて開幕投手を務めた。187センチ、93キロ。右投げ右打ち。年俸1億4500万円。既婚。背番号14。

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