巨人・阿部2軍監督、脳トレで未来のエース育成!伊江島で「第1回阿部慎之助杯」 - SANSPO.COM(サンスポ)

巨人・阿部2軍監督、脳トレで未来のエース育成!伊江島で「第1回阿部慎之助杯」

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伊江島は気温26度。新監督はTシャツ姿で、始球式に臨んだ(撮影・谷川直之)  巨人・阿部慎之助2軍監督(40)が25日、沖縄・伊江島を訪問し、「第1回阿部慎之助杯争奪戦 国頭地区中学校軟式野球大会」の開会式に出席した。野球人気拡大に一役買った新監督は、2月1日に始まる春季キャンプの「改革第4弾」を公表。若手投手陣に対し、ブルペン投球で試合を想定した具体的な申告を課した。思考力と制球力を向上させる一石二鳥の“脳トレ”で未来のエースを育成する。

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 人口約4500人の伊江島が活気に包まれた。阿部2軍監督は沖縄県北部から集まった中学球児の前で始球式を務め、新球や記念品を贈呈。気温26度の南の島で野球の魅力をPRした。

 「本当にありがたいこと。こういう球場が身近にあってうらやましいな。うちの若い選手にも言うけどさ、本気でうまくなりたいと思えるかが大事だよね」

 自身も設計に協力し、昨年完成した伊江村野球場で自身の名を冠した大会を初開催。2006年1月に自主トレで訪問して以来、交流を続ける“第2の故郷”で競技人口拡大の種をまいた。

 通算2132安打、406本塁打を記録した大打者は、指導者として迎える春季キャンプに新たな改革案を出した。現役時代に桑田、上原、菅野ら好投手とバッテリーを組んできた2軍監督は、投手陣にブルペンでの投球練習で、捕手に伝える「予告」を具体化させることを明かした。

 「『外の真っすぐ(球種)いきます』と言うだけより、もう一つレベルアップして。ストライクを投げるのか、ボールを投げるのか。(試合では)捕手はそういうのを要求する。それに応えられるように徹底しようかと話している」

 想定するのはあくまでも試合。どんな意図で、どこに投げればベストなのか。どう抑えたいのか-。若手投手に“脳トレ”を課す。D1位・堀田(青森山田高)や2年目の直江、4年目の大江ら期待の投手が集まるファームでまずは実践する。

 2月4日の紅白戦(1軍対2軍)はベンチで“初采配”を振るう。出場メンバーは「3日間見て決める。もちろん体ができていなさそうだと思った瞬間、使わないだろう」と予告した。新監督が求めるのは選手の意識改革。次世代エースを2軍で育て上げる。 (谷川直之)

★「伊江村観光親善大使」続投決定

 阿部2軍監督は、2017年に就任した「伊江村観光親善大使」を続投することが決まった。昨年で任期満了も、知名度向上に貢献した功労者として続投を要請され、本人も快諾。委嘱式では「こういう素晴らしい島、施設があることをPRして、全国から伊江島に野球チームが殺到するように」とバックアップを約束した。この日は伊江中-久辺・宜野座中の開幕戦をバックネット裏で観戦。延長戦の末に地元チームは敗れたが、好ゲームに「おもしろかった」と笑みを浮かべた。

★阿部新監督の主な2軍改革案

 ◆コーチも打撃投手 ファームのコーチ陣に「兼任打撃投手指令」を出した。30代が中心の首脳陣に、若手の打撃練習量の確保と球団スタッフの負担軽減のため、オフの間に肩を作る“宿題”も出した。

 ◆ランチタイム短縮 「1軍の人たちと同じ量をやっていても、いつまでも追い越せない」と練習時間の確保のため、昼食時間を短縮。代わりに練習中に食べられる間食の常備を球団に要望した。

 ◆投手・野手ディスカッション 練習後のミーティングで、投手野手混合の話し合いを実施。互いの目線から意見を交わし、新たな気づきを探させる。

★阿部と伊江島

 沖縄本島から北西へ約9キロ、人口約4500人の伊江島は、阿部の父・東司さんの知人の出身地だった縁で、2006年1月の自主トレ中に訪問。それ以来島民との交流を続け、17年には伊江村観光親善大使に就任。主な産業は島らっきょう、葉タバコの栽培や、約5000頭の牛を飼育。島の中央やや東寄りにある172メートルの岩山「伊江島タッチュー」がシンボルとなっている。

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