北別府さんが白血病公表 通算213勝、広島の大エースが地元テレビ生放送で衝撃告白 - SANSPO.COM(サンスポ)

北別府さんが白血病公表 通算213勝、広島の大エースが地元テレビ生放送で衝撃告白

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北別府氏が白血病であることを公表。今後は治療に専念する  広島のエースとして通算213勝を挙げ、野球殿堂入りした北別府学氏(62)が20日、広島ホームテレビ「みみよりライブ 5up!」に生出演し、白血病であることを公表した。2年前に「成人T細胞白血病(ALT)」と診断を受けていた。21日から広島県内の病院に入院し、化学療法を経て骨髄移植を受ける予定。レジェンドが大病に立ち向かう。

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 衝撃の告白だった。レギュラー出演している夕方のニュース番組。スーツ姿の北別府氏は、自らの口で白血病を患っていることを公表した。

 「2年前に『成人T細胞白血病』と診断を受けた。数値が上がらなければ大丈夫だったが、昨年11月ぐらいから上がった。化学治療に踏み切ろうかとなり、番組をお休みするので発表しました」

 自身のブログなどによれば、2年前の血液検査で病気が判明したが、体のだるさなどの不調が出ることもなく、1カ月に1度のペースで定期検診を受けて経過観察していた。しかし、昨秋から検査の数値が悪化したため、治療に専念することになった。

 21日に広島県内の病院に入院する。抗がん剤などで症状を抑える化学療法を行いつつ、骨髄移植を待つ。治療期間は一般的に約3カ月から半年だという。

 1976年にドラフト1位で広島に入団。“精密機械”と呼ばれた抜群の制球力を武器に78年から88年まで11年連続2桁勝利を達成。94年に引退するまで広島一筋で通算213勝を挙げ、名球会入りした。引退後は広島で投手コーチを務め、近年は学生野球資格を取得し、英数学館高硬式野球部でも指導をしていた。

 ブログでは「解説者としてカープの日本一を見届ける為に必ずや復活します」「孫にも野球を教えなければなりません」(原文まま)と復帰への強い思いをつづった。番組の中でも「しっかり治して、また元気なうちに帰ってきたい」と誓った。病を克服し、戻ってくる。 (柏村翔)

★白血病と闘う&闘ったアスリート

 ◆池江璃花子(競泳) 東京五輪のメダル候補として期待されていたが、18歳だった2019年2月、白血病であることを公表。入院して化学治療を受け、同年12月に退院。24年パリ五輪を目指すことを宣言した

 ◆早川史哉(サッカー・J2新潟) 22歳だった16年に白血病が判明。同年11月に骨髄移植を受け、17年7月に退院。一度は契約を凍結されたが、18年には下部組織に復帰。19年10月にJ2公式戦に復帰した

 ◆岩下修一(プロ野球・オリックス) 28歳だった01年7月に白血病を発症。入院して治療を受け、02年の開幕戦で復帰した。05年に戦力外となり、テストを経て06年に日本ハムへ。同年限りで引退。現在は日本ハムで打撃投手を務める

★成人T細胞白血病

 ヒトTリンパ球向性(HTLV-1)ウイルスが白血球の1つであるT細胞に感染し、発症する白血病。悪性化したT細胞が血液やリンパ液に乗って骨髄、肝臓、脾臓、消化管、肺など全身の臓器に広がっていくことで、さまざまな症状が表れる。治療は症状により化学療法、骨髄移植などがある。1976年に熊本大の高月名誉教授らが発見。大人のみ発症する。

北別府 学(きたべっぷ・まなぶ)

 1957(昭和32)年7月12日生まれ、62歳。鹿児島県出身。都城農高から76年D1位で広島入団。エースとして80年代の黄金期を支え、最多勝利2度(82、86年)、最高勝率3度(85、86、91年)、最優秀防御率1度(86年)、沢村賞2度(82、86年)、MVP1度(86年)と数々のタイトルを獲得。92年に球団史上初の200勝に到達して名球会入り。同年には球団初の1億円プレーヤーにもなった。94年限りで現役引退。2012年に野球殿堂入り。通算515試合登板で213勝141敗5セーブ、防御率3・67。現役時代は181センチ、85キロ。右投げ右打ち。

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