【G戦士の素顔(26)】“愛妻家”池田の誓い 来季こそ献身的な支えに結果で応える - SANSPO.COM(サンスポ)

【G戦士の素顔(26)】“愛妻家”池田の誓い 来季こそ献身的な支えに結果で応える

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自主トレーニングを行ったジャイアンツ球場でこぶしを握る池田。愛妻の支えに結果で応える=川崎市  「プロ野球選手」という職業は、孤独だろう。各選手が球団には所属しているが、いわば個人事業主。ライバルとの競争に勝ち、ポジションを奪取しなければ自身の居場所はない。そして、いつ契約を切られるかもわからない。

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 そんな孤独で、常にプレッシャーを感じながら日々を過ごす選手たちにとって何よりの支えとなるのが家族だろう。月並みの言葉かもしれないが、まさにそうだと感じる。特に既婚者の選手にとっては、奥さんの支えはこの上ないものだろう。

 巨人でも有名な“愛妻家”として知られる池田駿投手(27)もまた、愛妻の支えに感謝している。今季は2試合の登板にとどまり、2軍暮らしが長く続いた。それでも1年間大きな故障はなく、イースタン・リーグでは先発も経験しながら38試合に登板し、4勝3敗、3セーブ、防御率2・62の好成績。陰には妻の献身的な支えがあった。

 まずは食事。スマートフォンのアプリを使い、朝・昼・晩の3食を写真に収め、タンパク質や炭水化物、ビタミンがどれほど含まれているかをチェック。記録された数字を見ながら、足りない栄養素を確認して食事を作ってくれた。そのうえで、夕食は糖質控えめ、疲労回復に効果があるタンパク質は3食とも豊富に、など細かい部分までこだわってくれた。

 球団の栄養士から講習で聞いた話も「きょうはこういうことを教わってきた」と報告。薬剤師の妻は、キッチン横のホワイトボードに注意事項を書き出し、夫婦2人で栄養素が足りているか確認することもある。

 「すごく助かりましたし、以前と比べて体調を崩すことも減りました。現に、今年1年体の故障もなかった。結果論かもしれないですけど、そういうことをしてくれたから、1年間投げられたというのはありますね。だからこそ1軍で活躍しなきゃいけないし、すごい自分自身が情けないなと思う」

 妻の接し方にも、助けられてるという。「あまり家で野球、野球とはなりたくないので」と池田。帰宅後、結果が良くても悪くても、愛妻は自身の成績については聞いてこない。「気を使ってくれているのかはわからないですけど、僕は気を使ってもらっていると思っているので。そこには無言で応えたいなというのはありますね。結果で」と強く誓った。

 2人の出会いは、新潟明訓高3年時。選択の授業でお互いソフトボールを選び、違うクラスだった奥さんと出会った。「存在自体も知らなかった」という池田。それもそのはず。愛妻は実は1歳上。高校時代に留学し、帰国後、もとの学年に進むのではなく、池田と同じ1つ下の学年に在籍することを選んだことで、2人は偶然にも出会った。当時を振り返り、池田自身も「ナイス判断です。一目ぼれでしたね」と笑う。

 今季は、5月29日の阪神戦(甲子園)の延長十二回に初登板。だが、高山にサヨナラ満弾を浴びてしまった。「甲子園での一発で、今シーズンが終わってしまったみたいなものなので。原監督の前で投げるのもあの試合が初めて。そこでああいう結果になるのは第一印象では最悪ですし、悪いイメージはそう簡単に払拭してもらえるものではない」と振り返る。

 今季は中川や田口、高木、戸根といった左のリリーフ陣が活躍した。「チャンスは今年よりもさらに少なくなると思うので、来年こそはつかみたい」。来季は4年目。愛妻の支えに結果で応える。(赤尾裕希)

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