【球界ここだけの話(1823)】巨人V奪回に貢献の投手陣、結束力高めた“いじられ役”大竹の存在感 - SANSPO.COM(サンスポ)

【球界ここだけの話(1823)】巨人V奪回に貢献の投手陣、結束力高めた“いじられ役”大竹の存在感

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巨人・大竹  5年ぶりにV奪回を果たした巨人。2番・坂本勇、3番・丸、4番・岡本を軸とした打線に目が行きがちだが、リリーフ陣の結束力もまた、リーグ制覇の大きな力となった。

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 今季は、4年目左腕・中川がチーム最多の67試合に登板。先発で2年連続2桁勝利の実績がある田口も中継ぎに転向し、高木とともに同2位の55試合で投げた。そんな若手も多かったブルペン陣の中心的存在だったのが18年目の大竹寛投手(36)だ。

 今季は開幕直後に左ふくらはぎを痛めたが、6月に1軍に昇格すると、8月に通算100勝を達成。2014年に巨人に移籍してから本格的にリリーフを任されるのは初めてだったが、32試合に登板し4勝0敗、防御率2・77の好成績。もちろん年長者であるため、プレーや言動で引っ張るというのは確かだが、原監督も「愛されキャラ」と評する性格でチームをまとめた。

 投手陣の中では自然と“いじられ役”に。今季15勝を挙げるなどさまざまなタイトルを獲得し、チームを引っ張った山口も「結構、(大竹)寛さんがいじられているんですけど、よくいくなと思って見ています(笑)。結構下の子も寛さんにいって、寛さんもそれをうまくやってくれていて、すごいいい雰囲気ができているなって、ぼくはみていて思います」と大竹の存在の大きさ、懐の深さを口にしている。

 大竹自身も「言われたら『コラ』って言えない性格だから。厳しく言えないやつです」と苦笑い。だが、その性格が若手も多く集まったブルペン陣をまとめたのだ。

 シーズンも終盤にさしかかり、優勝争いを繰り広げていた9月上旬。新潟遠征(対中日)の際には、移動日に大竹が予定のない投手陣に声をかけて食事会を開いた。新潟の海の幸に舌鼓を打ちながら、「明日からまた頑張ろう」との号令。疲れも見え、精神的にも過酷な時期に、年長者である大竹が経験の少ない投手陣を気遣い、結束力を固めたのだ。

 マウンドでは武器であるシュートを使い、右打者の内角を突いていく。だが、マウンドを降りると“いじられ役”のいい先輩。そして、グラウンド外では若手を引っ張り、チームに結束力をもたらす兄貴分。19年目、37際シーズンの来季もチーム一丸となるように努める覚悟だ。

 「いい意味で一緒にやっていくというか、切磋琢磨(せっさたくま)するというか。聞かれたら答えるし、姿勢もちゃんと見せていかないといけないけど、練習中も元気を出して一緒にやっていけたら。あまり年を感じさせたくないなと」

 連覇&8年ぶりの日本一を目指す2020年シーズン。投手陣の中心には、太陽ともいうべき背番号17の存在があるはずだ。(赤尾裕希)

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