D1・奥川、ヤクルトのマー君になる!「全てが一級品のエース」に憧れ - SANSPO.COM(サンスポ)

D1・奥川、ヤクルトのマー君になる!「全てが一級品のエース」に憧れ

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つば九郎の自撮りに収まる奥川。笑顔は確かにマー君似? (撮影・長尾みなみ)  ヤクルトの新入団選手発表会が3日、東京・港区のヤクルトホールで約500人のファンを集めて行われた。ドラフト1位・奥川恭伸投手(18)=石川・星稜高=は、目標の選手に米大リーグ、ヤンキースの田中将大投手(31)を挙げ、田中が2度輝いた沢村賞を目標に掲げた。最速154キロ右腕は多くの共通点を持つ先輩に追いつけ、追い越せとばかりに燕のエース、日本のエースという高みを見据える。

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 初めてヤクルトのユニホームに袖を通し、「11」が記された背中をピンと伸ばした。高津監督、衣笠球団社長兼オーナー代行と握手した奥川は500人のファン、100人の報道陣を前に、ここから始まるプロ野球選手としての“青写真”を臆せず描いた。

 「(目指すのは)ヤンキースの田中将大投手です。全てのボールが一級品。エースらしくて、全てを持っている投手。そういうふうに自分もなりたい」

 自身と同じく甲子園を沸かせ、楽天を経て現在は米大リーグで活躍中の日米通算174勝を誇る“日本のエース”は憧れてきた存在。「(2013年に)24連勝して負けなかった。持っているというか、そういうところも含めて尊敬する選手の一人」と続けた。

 中でも印象に残っているのは、小学6年の時に見た13年の日本シリーズだ。最終回にマウンドに上がり、日本一をつかんだシーンは鮮明に脳裏に刻まれており「そういうことをできる投手は格好良い。総合力で勝負するスタイルは参考になる」と、ヤクルトでの“再現”を誓うように言葉に熱を込めた。

 運命を予感させる“ニアミス”も前日にあった。神宮球場などの施設見学中、時を同じくして田中が球場に隣接する室内練習場で慈善イベントに参加していたのだ。

 そこで、田中は奥川について「僕なんかより、良いピッチャー。18歳の時、あんなピッチングはできなかった」と絶賛した。報道で知ったという18歳は「まだ、そんなところではない」と謙遜しながら「すごくうれしかった」と目を輝かせた。

 奥川と田中。共通点が多い2人だ。右投げ右打ちのオーバースロー。高校2年で150キロを計測。3年夏の甲子園は準優勝。直球、変化球、制球の総合力で勝負する投手としてのタイプ。高卒ドラフト1位。さらに、ネットなどでは「笑顔が似ている」と、よく話題にもなっている。

 そんな奥川に、ドラフトで3球団競合の末に引き当てた高津監督も「高い目標を持って目指す姿勢は素晴らしいこと。田中投手のようになってほしい」と背中を押した。田中は1年目に186回1/3を投げ、11勝7敗、防御率3・82で新人王に輝いた。契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1600万円の最高額で奥川と契約を結んだチームも、当然大きな期待をかけている。

 奥川は「まずは焦らずに体づくりから。(1年目の目標は)1軍で投げて勝つこと」と足元を見つめながら「沢村賞を取れるように」と田中が11、13年の2度輝いた最高峰の栄誉にも視線を向けた。ヤクルト、そして日本のエースへ。奥川が“マー君街道”を歩む。 (横山尚杜)

★田中将大の1年目

 北海道・駒大苫小牧高から2007年高校生D1巡目で楽天に入団。開幕ローテーション入りを果たし、3月29日のソフトバンク戦(ヤフードーム)で初登板したが、1回2/3を投げて6失点KOを喫した。初勝利は自身4試合目の4月18日のソフトバンク戦(フルスタ宮城)。9回2失点、13奪三振の初完投で飾った。6月13日の中日戦(同)で初完封、8月31日の西武戦(同)では球団史上初の2桁勝利を達成。28試合の登板で11勝7敗、防御率3.82の成績を残し、新人王に輝いた。

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