【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】暗黒の助っ人列伝を忘れるな! 元巨人・ゲレーロは上等な最低保障 - SANSPO.COM(サンスポ)

【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】暗黒の助っ人列伝を忘れるな! 元巨人・ゲレーロは上等な最低保障

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日本で実績ありの元巨人・ゲレーロ  誰が来ても安心などできません。“保険外国人”アレックス・ゲレーロ外野手(33)の調査は継続でお願いします。阪神は来季の新外国人として大リーグ通算92発のジャスティン・ボア内野手(31)=エンゼルス=の獲得を早ければ週明けにも発表します。現役メジャーリーガーで親日家のボア獲得は補強策の大きな節目ですが、彼の日本球界での実績はゼロ。未知数ですね。近年の虎助っ人列伝? は見るも無残な失敗続き。来季に15年ぶりの優勝を狙うならば、今からリスクヘッジを考えておくべきです。元巨人の3億円外国人も視野の中に入れておくべきかもしれませんよ。

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 1年の流れは本当に速いものです。このコラムがアップされる24日は11月最後の日曜日。2019年もあと1カ月です。春季キャンプから阪神タイガースを追いかけ続けてシーズンが終了。オフシーズンを迎える一連の流れの速さ…。なんだか年をとるごとに月日の過ぎ去るのがだんだん、速くなっていやになります。そして、年をとればとるほど昔のことをよく思い出すんですよね。それも、しょーもないことを…。

 先週の土曜日はファン感謝祭が満員の甲子園球場で行われました。最近の感謝祭はいつもスタンドにファンがあふれかえっていますが、われわれが担当記者だった時代はスタンドも空席が多かったんですよ。ところが、ある年のファン感謝祭だけは球場に入るファンの群れがすごく、記者連中も「きょうは何事や?」と驚いた年があります。どうしてかと球団職員に聞いたら「そりゃあ、今日はゲストで中山美穂が来るんやで。みんな中山美穂を見にくるんやがな」-。

 当時の虎番は悪ガキが多かったんですよ。私を筆頭に…。プレスルームの奥にある球場の会議室が中山美穂の更衣室と聞きつけてきた他紙の記者と「ほなら、中山美穂の着替えをのぞきにいこやないか」となって、数人で忍び足で更衣室に向かったのです。もう30年近く前ですよ。中山美穂の“生着替え”がのぞけるんちゃうか? とみんな背中がゾクゾクしてたと思います。ところが、部屋の前には屈強なガードマンが立っていました。

 「あんた、いつもこんな所に立ってへんがな」 虎番たちはガードマンの冷たい視線を背中に感じながらスゴスゴと退却したのです。

 ファン感謝祭は冒頭に中山美穂が出演。人気絶頂のアイドルがグラウンドから去っていくや、なんと“阪神ファン”もゾロゾロとくしの歯が欠けるように帰っていき、スタンドはあっという間にガラガラになった思い出がありますね。

 あらら、ホンマに最近はヨタ話が長すぎますわな。すいません…。

 マジメな話に戻しますね。阪神の新外国人調査は大詰めを迎えていますね。筆頭候補として大リーグ通算92発のジャスティン・ボア内野手をリストアップ。契約が締結するのは週明けになる方向ですね。正式発表も今月中でしょう。

 ボアは今季エンゼルスで52試合に出場。打率1割7分2厘、8本塁打、26打点でしたが、マーリンズ時代は4年連続で2桁本塁打を放っています。大リーグの実績だけを見れば超優良助っ人と思えます。しかも彼は親日家です。実は毎年のように日本に旅行に来ていて、神戸牛が大好き。マーリンズ時代はイチローとチームメートだった縁もあり、イチローに神戸の食べ歩きに連れて行ってもらったこともあるようです。つまり日本に来てからカルチャーショックを受ける心配もないわけです。

 実は阪神の外国人リストの筆頭にはブリュワーズのへスス・アギュラー選手がいて、巨人と競り合っていた時期がありました。その後の調査活動で巨人も阪神も方向転換し、阪神はボア、巨人は今季、ナショナルズを世界一に導いたヘラルド・パーラ外野手(32)の獲得に至ったのです。

 ボアに話を戻します。大リーグ6シーズンで通算打率2割5分3厘、92本塁打、303打点の大物。しかもイチローを敬愛し、親日家で特に好きな街が神戸。こうなるとまるで阪神タイガースの助っ人になるべくしてなる外国人選手のような気がします。どこにも死角がないような…。

 しかし、安心などしてはいけません。ここ数年の阪神助っ人列伝は暗黒列伝です。

 今季の助っ人は残留するマルテが105試合出場で打率2割8分4厘、12本塁打、49打点でしたね。ナバーロは15試合出場で打率2割9厘、2打点で今季限りの退団が決定的です。途中加入のソラーテは拙守や打撃不振に悩まされ、結局20試合に出場し、打率1割8分8厘、4本塁打、9打点で9月9日に契約解除。

 マルテがかろうじて来季に望みをつなぐ成績を残しましたが、後の野手外国人2人はズタボロでした。こんな結末は今季に限った話ではありませんね。ヘイグ、キャンベル、ロサリオ…。阪神が近年に獲得した野手助っ人は外れまくっているのです。メジャー92発で親日家のボアは大丈夫!! 阪神ファンのあなた、コレを信用できますか?

 気になる情報もありますね。ボアは直球には強いけども変化球への対応がどうか。体形はかつてのバースのような感じですが、一説にはバースよりかなり腹が出ているようで、「内角の直球をさばけるか? かなり未知数ですね」という球界関係者の話があります。

 なので阪神球団にはボア獲得後も調査活動を休まないで頂きたい。しかも日本での実績のある外国人にターゲットを絞っておくべきです。候補は元巨人のアレックス・ゲレーロなのかもしれませんね。ゲレーロは年俸3億円の2年契約が終了した今季限りで巨人を退団しています。現在は代理人を通じて日本球界に売り込んでいますね。

 今季の成績は101試合に出場して打率2割3分7厘、21本塁打、54打点です。コスパの悪さで巨人はリリースしましたね。しかし、中日在籍時の2017年には35本塁打を放ち、キングに輝いています。右から左に強い浜風の吹く甲子園球場なら、そう本塁打数が激減する心配もないのではないでしょうか。何より日本での実績があり、最低保障にはなりますよ、かなり上等の最低保障ですね。

 来季は東京五輪のため開幕は3月20日です。7月21日~8月13日はシーズンが中断する変則日程です。なので助っ人の能力判断は早めに出るし、シーズン中のリセットも可能になるということですね。ゲレーロの動向を視野から外さない方が身のためになる? と心配性の私は思うのです。

 阪神の来季の助っ人構想は投手陣を含めて流動的な部分が極めて大きいですね。ピアース・ジョンソンもまだ複数年契約&年俸2億円の阪神のオファーに正式回答していません。単年でも大リーグ復帰…の希望を捨て切れていないようです。こうなると野球の問題ではなく、アメリカに住みたいか、日本の生活を嫌々我慢するか…という選択になっているのかもしれませんね。予断を許しませんね。

 話を戻します。早ければ週明け発表の「虎のボア」。相思相愛の結実と喜んでばかりはいられないと思うのですが、どうでしょうか-。そして、暴露してしまった中山美穂への“のぞき未遂”、どうぞファンの方々には時効ということでお許しくださいませ。ひらにひらに…。(日曜掲載)

植村 徹也(うえむら てつや)

1990(平成2)年入社。サンケイスポーツ記者として阪神担当一筋。運動部長、局次長、編集局長、サンスポ特別記者、サンスポ代表補佐を経て産経新聞特別記者。阪神・野村克也監督招聘(しょうへい)、星野仙一監督招聘を連続スクープ。ラジオ大阪(OBC)の金曜日、午後10時から「NEWS TONIGHT いいおとな」『今日のトラコーナー』」や土曜日午後7時40分からの「まさとと越後屋のスポーツ捕物帖」に出演中。「サンスポ・コースNAVI!」ではゴルフ場紹介を掲載、デジタルでも好評配信中。

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