抜け球なし!阪神・藤浪、右打者への死球“恐怖”克服に手応え - SANSPO.COM(サンスポ)

抜け球なし!阪神・藤浪、右打者への死球“恐怖”克服に手応え

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ブルペンで腕を振る藤浪。今年最後の実戦へ予行演習完了や(撮影・松永渉平)  阪神秋季キャンプ(15日、安芸)悪癖よ、さらば! 阪神・藤浪晋太郎投手(25)が15日、17日の紅白戦(安芸)に向けてブルペンで98球を投げた。山本昌臨時コーチ(54)らが見守る中、最大の課題だった右打者を立たせたが内角への抜け球はなし。梅野隆太郎捕手(28)を相手に、今年最後の実戦へ“予行演習”をクリアだ。

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 今キャンプ初めての光景に、ブルペンの空気が変わった。藤浪が43球を投げると、右打席に鈴衛ブルペン捕手が入る。見守った山本昌臨時コーチからは「ナイスボール!」の声も。好感触にうなずき、その逆には顔をしかめ、藤浪が“予行演習”を完了させた。

 「いい感じでは投げられていると思うので、それをしっかり出せるかどうかだと思います」

 今季のオープン戦では左打者ばかりを並べられる屈辱を味わうなど、右打者への抜け球が悪癖となっていた。今キャンプで山本昌コーチと二人三脚で制球難克服に段階を踏んで取り組み、ようやくたどり着いた最終チェック。この日は右打者を意識してか、外角や高めにそれる球もあったが、打者がのけぞるような内角への逆球はなかった。

 正捕手の梅野も今キャンプ初めて座らせた。右打者を立たせてフォークは投げていないが、真っすぐを中心に25球を投じた。今年最後の実戦となる17日の紅白戦を前に“難敵”と初めて対峙し、思い切り腕を振ったことが何よりの収穫だった。

 それでも納得できたわけじゃない。入念な調整は“おかわりブルペン”にも及んだ。午後3時すぎからはブルペンで個別練習を開始。金村投手コーチらに動画を撮影してもらいながらフォームや感覚を確認した。約15分にわたって30球。ここでもつきっきりで山本昌コーチのアドバイスを体に染み込ませた。

 「昌さんの教え方は常にシンプルなので。それをしっかりやっていくだけだと思います」

 フォームやリリースなど実戦でのチェックポイントを最後に伝えた山本昌コーチも「フォーム的には修正が非常に進んでいるところなんですけれども、野球は実戦に立ってこそなのでね。投手は習性的にストライクを取りにいってしまうから、そういうものをまた修正しながら。ただ、今の(いい)形が出てくれたらとは思います」と実戦での投球に期待した。

 来季のキーマンは青柳や高橋遥ではなく、やはり藤浪。ミットに伝わる意気込みに梅野も「カットボールはイメージ通り投げられていたと思うけど、本人が目指すところはそこではないと思うから。近いところで寄り添っていきたい」と、全面バックアップを誓った。

 藤浪の1軍首脳陣の前での実戦は今季唯一の1軍登板となった8月1日の中日戦(甲子園)以来となる。その時は4回1/3を4安打8四死球1失点-。山本昌コーチは所用でキャンプを一時離れ、登板予定の17日は紅白戦を観戦できないが、“昌塾”での成果をみせる。「いい感じで投げられるかどうか。それだけだと思います」。集大成のマウンドでの手応えを、完全復活への糧にする。 (箭内桃子)

★阪神・藤浪の秋季キャンプ経過

 ◆1日 山本昌臨時コーチが約20分、熱血指導。腕を縦振りに修正するため「チェンジアップを練習することで、手首を立ててほしい」

 ◆2日 志願して3日連続のブルペン入り。チェンジアップを62球中、42球も投じ、「グッチェ(グッドチェンジアップ)!」と好感触

 ◆3日 山本昌コーチから指導。上からたたくことを意識づけるため、バレーボールのスパイクの動作を例に

 ◆5日 約1時間、キャッチボール。山本昌コーチも「すごかったでしょう? 1つも抜け球がない」

 ◆11日 「トラックマン」で、今季自己最高の回転数を計測。39球のうち、32球目で2128回転をマーク

 ◆12日 山本昌コーチから、元中日・川上憲伸を手本にカットボールについてアドバイス

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