【小早川毅彦のベースボールカルテ】空席目立つプレミア12、OBと選手会を一つにして野球ファン獲得へ努力を - SANSPO.COM(サンスポ)

【小早川毅彦のベースボールカルテ】空席目立つプレミア12、OBと選手会を一つにして野球ファン獲得へ努力を

更新

 プレミア12のスタンドに、空席が目立つ。日本以外のチーム同士の対戦ではなおさらだ。同じトップチームによる国際大会としてラグビーW杯の盛り上がりを目にした後だけに、余計に寂しい。

<< 下に続く >>

 私はプロ野球OBクラブ(八木沢荘六理事長=元ロッテ監督)のメンバーでもある。野球の普及・啓発を目的に少年野球教室、講演会、チャリティーなどを開催しているが、活動は頭打ちだ。

 現役選手が加入する労組・日本プロ野球選手会(炭谷銀仁朗会長=巨人)、新旧のスタープレーヤーが会員の日本プロ野球名球会(山本浩二理事長=元広島監督)も同様の活動を行っており、OBクラブにはなかなかスポンサーや人が集まらない。

 あるとき、メンバーの一人が「OBクラブではなく、選手会と一緒になって、“プロ野球会”みたいなものにすればいいんじゃないか」と漏らした。いいアイデアだと、目からうろこが落ちるようだった。野球の普及やチャリティーなど選手会と活動が重なる部分では確かに現役、OBにこだわる必要はない。

 野球ファンを増やすためには、野球界が一つにならなければならないと常々思っている。そこで組織の一本化に関する話をもう一つ。今月に入り女子プロ野球で、リーグ所属選手の半数近い36人が退団するというニュースを耳にした。日本女子プロ野球機構が運営するリーグ戦が始まって10年目。こちらも観客動員やスポンサー集めで苦戦中と聞いている。

 女子野球で日本は2年に1度開催のW杯で6連覇中と、世界でトップの実力を誇る。“マドンナジャパン”は、日本野球機構(NPB)とプロ12球団が共同出資するNPBエンタープライズがマネジメントを行っている“侍ジャパン”の一員。それならば同じプロとして、NPBが救いの手を差し伸べることはできないのだろうか。

 女子プロ野球もドラフトが必要なくらいの規模になれば、運営が安定するだろう。昨年、取材する機会があった橘田恵・女子代表監督(当時)の「女子野球が盛り上がれば、日本の野球界は階段をもう一つ、二つ上がれると思います」という言葉が思い出される。 (サンケイスポーツ専属評論家)

試合日程へ

PR