阪神・遥人、“昌チェンジ”で進化!空振りした梅野「有効に使える」 - SANSPO.COM(サンスポ)

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阪神・遥人、“昌チェンジ”で進化!空振りした梅野「有効に使える」

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実戦形式でチェンジアップを披露した高橋遥。投球の幅が格段に広がる新球だ(撮影・水島啓輔)  阪神秋季C(7日、安芸)使える! 新球“昌チェンジ”!! 24歳の誕生日を迎えた阪神・高橋遥人投手が第2クール最終日の7日、今キャンプ初の実戦形式の練習となったケース打撃に登板。山本昌臨時コーチ(54)直伝のチェンジアップを披露した。右打者が苦手な左腕にとって、外に落ちていく緩い変化球をモノにすることは来季への最重要課題。魔球マスターへ、大きな一歩目を踏み出した。

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 右打者の外角へ、逃げるように緩く落ちた。使える、いける-。24歳のバースデー登板となった高橋遥が、自らに新球の“プレゼント”。習得中のチェンジアップに、確かな手応えを得た。

 「四球は出したが、しっかり投げられました。チェンジアップもたくさん投げて、ボールはありましたがものすごく外れる球も少なくて。最初にしてはよかったです」

 今キャンプ初の実戦練習となったケース打撃に3番手で登板。山本昌臨時コーチ直伝のチェンジアップを、ついにマウンド上で解禁した。

 打者7人に対して16球を投げ、無安打1四球。犠打のサインが多かった中、見せ場は無死一塁の設定で右打者の梅野と対戦した場面だ。1ボールから2球目。外角にチェンジアップを投じ、空振りを奪った。続く低めの直球で詰まらせ、遊ゴロ併殺。まさに狙い通り。梅野は「その前に緩い球を見せられたから最後の真っすぐを引っ張りきれなかった。(チェンジアップで)投球の幅が広がる。有効に使える」と捕手目線でもうなった。

 飛躍が期待された2年目の今季は3勝止まり(9敗)。シーズン終盤に崩れる試合が増えた要因のひとつが、緩急の“緩”がないことだ。自慢の速球にツーシーム、カットボールやスライダーと、右打者の内に食い込んでいく鋭いボールばかり。結果、特に右打者に苦しむことになった。

 今季、左打者の被打率が・238に対して、右打者には同・285。ヤクルトのバレンティンに打率・500(12打数6安打2本塁打)、広島の鈴木に同・455(11打数5安打)と数字も顕著で、高橋遥も「その人たち(バレンティンや鈴木ら)に使えればいいと思って、やっています」と明確に意図を語った。

 緩く打者のタイミングを外す球種であり、右打者に有効。2つの要素を持つチェンジアップこそ、切り札-。もともと球種としては持っていたが、福原投手コーチらの勧めもあり、秋季練習から『持ち球』として磨くべく取り組んできた。

 さらに秋季キャンプでは、スクリューなど緩い球も駆使して通算219勝を挙げた同じ左投手の山本昌臨時コーチから握り方や腕の振りを直々に教わり、ブルペンで特訓を重ねた。前日6日からレジェンド左腕は所用で不在(9日から再合流予定)のため目の前で披露とはならなかったが、この日は5、6球ほど試したといい「しっかり組み立てられるよう、チェンジアップはもちろんストレートの精度もあげたい」と力を込めた。

 「早い段階で投げられて、よかったです」

 マスターすれば、ひと皮もふた皮もむけられる魔球。来季こそ山本昌氏のように、チームを勝たせる左腕へ成長する。 (織原祥平)

高橋遥を受けた阪神・長坂「チェンジアップもよかったです。(軌道が最初)真っすぐ来ると、バッターのタイミングをずらせる。めちゃめちゃ大きいと思います」

高橋遥について阪神・福原投手コーチ「(チェンジアップは)いい感じだったんじゃないか。変化の仕方もよかった。遥人の特長のキレのある真っすぐがあるので、幅も広がる」

★今季の高橋遥

 5月5日のDeNA(甲子園)で今季初登板すると、3試合目の同30日の巨人戦(甲子園)で7回2失点。377日ぶりとなる白星をあげた。打線の援護がなく勝ち星には恵まれなかったが、7月を終えた時点で防御率2・02と安定した投球を披露。ただ8月は5試合登板で防御率4・41、9月は4試合登板で同9・82とシーズン終盤は苦しみ、最終的に19試合で3勝9敗、防御率3・78。クライマックスシリーズはDeNA、巨人と2試合に登板し、計5イニングを1失点だった。

★チェンジアップ

 タイミングを外すために速球と同じ腕の振りから投じる遅いボールで、ボールは打者の手元で沈む。握り方はさまざまで、わしづかみにするなどして力を伝わりにくくする。曲がりも握り方によるが、人差し指と親指でOKを作る「サークルチェンジ」など、シュート気味に落ちるタイプが多い。左投手では元阪神の井川慶が使い手だった。

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