【G戦士の素顔(23)】完全復活目指す畠の募る思い…「全力」がゆえの故障の連続 - SANSPO.COM(サンスポ)

【G戦士の素顔(23)】完全復活目指す畠の募る思い…「全力」がゆえの故障の連続

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キャッチボールを行う畠=ジャイアンツ球場  今年もプロ野球のシーズンが終わった。そして、この男の胸には今年も悔しさが残った。3年目右腕・畠世周投手(25)だ。

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 今季は開幕ローテーション入りを果たし、さい先いいスタート。だが、チーム事情もあって中継ぎに配置転換され、5月6日に出場選手登録を抹消されてからは1軍復帰できなかった。6月下旬に右肘を痛め、手術を受けることを決断。7月中旬に、同部の遊離軟骨を摘出するクリーニング手術を受けた。

 「悔しいんです。本当に。うまくやりきれないというか。悔しいだけです。『どういう思い?』と言われたら、悔しいしか出てこないですね」

 プロ野球人生は悔しさの連続だ。プロ入り前にも右肘の手術を受けており、2年目だった昨季は開幕前に腰痛を発症。伸びのある直球を持ち、潜在能力の高さから、巨人を担う逸材として注目されてきただけに本人もやりきれない思いだ。

 だが、決して何かを怠っているわけではない。むしろ、何事にもひたむきで全力な姿勢だからこそ、体により負荷がかかってしまうのかもしれない。「よく言うじゃないですか。あそこでもっと練習しておけばよかったって。自分は後悔しないようにと思っているので」。厳しい世界で生き抜くために、全力でやっているがゆえの故障でもある。

 だからといって、来年もけがで離脱するわけにはいかない。リハビリ中のトレーニングは「体を強くしようということを目標にやってきています。回数をこなせるように、重いものをガツガツっていうよりかは、地味なことです」と日々、自身の体と向き合いながら地道に進めてきた。

 「『これをやりたい』という目標ができていたので。こういう動きをしたら、こうなっていくみたいなのが見れてきたので、よかったです」と畠。詳細な数値は明かせないが、体重はそのままで体脂肪率は落ち、さまざまな数値が上向いたという。

 まだ1年を通して1軍で活躍できたシーズンはない。だからこそ、思いは募る。「今回の日本シリーズなんて『投げたい、投げたい、投げたい』ってなりました。あそこで投げたかったなと思いました」。来季はセ・リーグ連覇と、8年ぶりの日本一奪回を目指すシーズン。その中にしっかりと加わる覚悟だ。

 「来季、実際どうなんだろうという周りの目はあると思うので。『いつでも行けます』という準備をしたいです」。オフには、台湾で開催されるアジア・ウインターリーグに参加する予定だ。一回りも二回りも大きくなって、屈強な体で勝負の4年目に挑む。(赤尾裕希)

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