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【G戦士の素顔(22)】将来性秘める右腕・直江、岐路で自身を尊重してくれた父の存在

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ブルペン投球を行う直江。後ろは杉内ファーム投手コーチ=川崎市のジャイアンツ球場  10月17日。今年もプロ野球ドラフト会議が開かれた。さかのぼること1年前。昨秋のドラフト会議。巨人はドラフト1位・高橋優貴投手(22)=八戸学院大=以外、育成選手も含めた9人が高卒の“金の卵”だった。将来性を感じさせる選手ばかりだが、ドラフト3位・直江大輔投手(19)=松商学園高=もその一人だ。

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 「野球と向き合う時間、野球について考える時間は前よりも多くなったと思います。2軍、3軍で試合に出ましたけど、うまくいかなかったことが多かったので、より1軍のレベルがどれだけ高いことなのかを知りました。1軍の舞台で投げることがどれだけ大変なのか、すごいことかを感じました」

 ルーキーイヤーをこう振り返った直江。壁の高さを感じた1年だったが、大きくなった1年でもあった。公表では184センチ、77キロのすらりとした体格。だが、体の線を太くするために、コーチ陣からの助言もあって食事の量は増えた。

 「1年を通して体力勝負だということがわかったので、体は一番大事かなと思いました」

 午前練習後のジャイアンツ球場の食堂。今年は直江を含む体の線が細い若手投手陣だけ、食事の内容が変わっていた。うどんなら2玉、それに加えて丼物など明らかにボリュームたっぷりに変更。直江も「いつの間にかそうなっていました」と笑うが、体重は約5キロ増の80キロ超に増えた。

 まだ、発展途上のルーキー右腕。背中を押してくれている存在が、父・晃さんだ。松商学園高のエースとして3度甲子園に出場した父。幼少期から自宅には同校のユニホームなどが飾られており、「何かしらの影響はあったと思います」と自然と伝統校への思いも募っていった。

 だが、決して強制はせず、人生の岐路では、常に自身の考えを尊重してくれた。松商学園高を選んだのは父の影響もあるが、一番は環境面。「自分がレベルアップするために環境がしっかりしていて、あとは自分がやるだけだと思ったので」と理由を口にする。父にも「自分の行きたいところに行け」と言われ、自身で決断した。

 プロ志望届を出す際にも、同じだ。周囲には大学進学を勧める声も多かったが、父は「自分が後悔しない道を行けばいい」と言ってくれた。「このまま大学に行っても、どこかで心残りがあって『あのとき(プロ志望届を)出していればな』と思うこともあったと思うので、後悔しない選択ができたのでよかったです」と振り返る。

 父の存在は大きく、遠く。いつも、自身を見守ってくれている。今季はイースタン・リーグ3試合に登板し、経験を積んだ。無限の可能性を秘める右腕は、自身の決断と努力でプロの道を進んでいく。(赤尾裕希)

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