【G戦士の素顔(21)】ネガティブな湯浅大を変えた日 来季こそ本拠地で1軍デビューだ - SANSPO.COM(サンスポ)

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【G戦士の素顔(21)】ネガティブな湯浅大を変えた日 来季こそ本拠地で1軍デビューだ

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巨人・湯浅大   東京ドーム-。数々のドラマを生んできた巨人の本拠地だ。ここのフィールドに立てるのは、1軍に登録された選手のみ。さらに、その中で試合に出場する選手だけがプレーできる、いわば“聖域”でもある。

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 そんな中、毎年2試合ほど2軍が東京ドームで試合を行っており、今年も8月20、21日に行われた。そして、その同21日。岩隈の実戦復帰の裏で、高卒2年目の湯浅大内野手(19)が、ある記録を達成しようとしていた。そう、サイクル安打だ。

 一回にいきなり左中間への2号ソロを放つと、二回には右中間三塁打。五回には右翼線への二塁打とした。単打が出れば、2軍戦ながらサイクル安打達成となったが…。七回の第4打席は空振り三振に終わり、ゲームセット。あと一歩のところで記録達成とはならなかった。

 「お客さんも結構入っていましたし、ああいうところでプレーをしたいと改めて思いました。結果が出せたことは自信になりましたし、そこはプラスに捉えてやっていきたいです」

 充実感を漂わせた湯浅だが、今季はスタートでつまずいた。今季の目標は「2軍で1年間出続けること」。しかし、3月のイースタン・リーグ開幕戦で腰痛を発症し、離脱。リハビリ生活を余儀なくされた。

 そこで、取り組んだのは自分自身を見つめ直すこと。打撃や守備時の動きを録画してもらい、分析。「こういうのが無駄な動き、こういう動作が腰に負担が来るから治せばもっとよくなる、とわかったので。プレーをしていても動作につながってくるので、プラスになったと感じます」と湯浅。己を知り、再発防止に努めた結果、復帰後は2軍のレギュラー格として試合に出続けた。

 そして、あの日を迎える。普段は1軍選手がプレーしている本拠地に、自身が立った。いつも以上の緊張感の中で、大記録に迫る4打数3安打1打点の好成績。元来、「結構ミスのことを想像してしまったり、弱い部分があるので」とネガティブだった少年の心は、本拠地での活躍で少し変わった。

 「今までは『2軍だからミスしてもいい』という感じだったんですけど、1軍でやるためにはそういったプレッシャーの中でやらないといけないので。常に1軍でやっているというのをイメージしながら。気持ちの持ち方とかは成長できたなと思いますね」

 現在はみやざきフェニックス・リーグに参加して己を磨いており、来季を「勝負の年です」と口にする湯浅。身長172センチと小柄だが、必ずや「大」きく羽ばたいてみせる。(赤尾裕希)

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