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超強気!阪神・矢野監督、Gに2敗ビハインドも収穫たっぷり「必要な負け」

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戦況を見つめる矢野監督。どう「2敗」するか、頭の中はフル回転だ(撮影・水島啓輔)  (セ・クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第1戦、巨人5-2阪神、巨人2勝、9日、東京D)敗れて不敵、“最高の負け方”だ! セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージが開幕し、レギュラーシーズン3位の阪神は1位の巨人に2-5で敗戦。Gにはリーグ優勝による1勝のアドバンテージがあり、0勝2敗となったが、矢野燿大監督(50)は日本シリーズ進出へ向けて「必要な負け」と超強気。そのココロは-。

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 勝ちどきをあげる宿敵を背に、矢野監督が不気味にほほえんだ。大事な初戦を落とし、リーグ覇者のアドバンテージも合わせて、0勝2敗。過去ここから巻き返したチームは2年前のDeNAだけ-。しかし、傍目には苦しい状況にも、虎将は極めて強気だった。

 「ある意味うちにとっては必要な負けっていうか、俺はそう思ってるんだけど」

 今季も10勝15敗とやられ、8年連続で負け越しを食らっている巨人に、二回までに5点を奪われて黒星発進。しかし、指揮官にとっては想定内の負け…。いや、負けの中でも理想的といえる負け方だったというのだ。

 まず先発投手だ。今季3冠に輝いた山口に対して、虎は22歳、プロ通算1勝の望月を抜てき。苦戦は承知の上だった。

 加えて0-5の三回以降は、この日昇格させた岩貞、そして能見、守屋が2イニングずつ無失点リレー。「みんなよく投げてくれた。だから、最後こういうゲームになれた。それはピッチャーが作ってくれた部分が大きい」。被安打わずか1で、改めて虎のブルペン陣の脅威を見せつけ、巨人の勢いを止めた。

 結果、4点差を保って九回に抑えのデラロサを出させると、糸原、高山の連打などで2死満塁から北條の押し出し四球で1得点。ここで巨人はたまらず交代。「最後にこうやってデラロサを出して、こういう戦いもできた」。相手守護神を“KO”することで、効果的なジャブとなった。

 そして何より、DeNAとのCSファーストステージでフル回転させた岩崎やドリス、藤川という勝利の方程式を温存できたのは、今後に向けての大きな収穫だった。

 「もう1個負けられるわけだから。それをどうするかっていうね。日本シリーズに出るためのものとして」

 ファーストステージでは「すべて勝ちに行く」と話して臨んだが、6試合のファイナルステージは違う。選手の疲労度なども考えて、どううまく「2敗」するか。目指すのは日本シリーズのみ。残りを「4勝1敗」で勝ち抜くためには、理想的な形で“負けられた”というわけだ。

 10日の第2戦は2年目の高橋遥を先発に送る。ファーストステージ第3戦は28球だったとはいえ、中2日という勝負手を打った。「勝つことも、経験を積ませることも総合的に考えて(高橋)遥人でいくと決めた」。将来のエース候補に託し、勝ちに行く。

 今季の開幕前。「優勝するチームは60敗できる。いい60敗をしよう」と熱弁した。結果的にシーズンでは68敗を喫したが、そのすべてを糧にして崖っぷちからここまで上り詰めた。このファイナルステージでも“最高の負け”から、はい上がる。 (大石豊佳)

★CSファイナルステージ

 6試合制で行われ、先に4勝した球団が日本シリーズに進出する。レギュラーシーズン1位球団には、1勝のアドバンテージが与えられる。延長は十二回までで、ステージの勝ち上がりが確定した時点でコールドゲームとする。また先攻球団が十二回表を無得点で終了した際、裏は行わない。引き分けの場合、再試合は行わない。セ・リーグは悪天候による中止などで予定試合を消化できない場合、勝利数が多い球団が勝者。勝利数が並んだ場合は1位球団が勝者となる。予告先発はセ、パ両リーグとも実施する。

データBOX

 ◎…阪神はレギュラーシーズン1位の巨人に敗れ、アドバンテージの1勝を含めて0勝2敗とされた。日本シリーズ出場をかけたプレーオフ、CSで0勝2敗となったケースは過去22度のうち、日本シリーズ出場は1度(2017年のDeNA)だけ。突破率は4・5%(セでは過去7度中1度、突破率は14・3%)

 ◎…阪神の巨人とのCSでの対戦は4度目。通算成績はこれで5勝5敗(ファーストステージ1勝4敗、ファイナルステージ4勝1敗)

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