ソフトB・工藤監督、鬼采配で西武とタイ!CS男・内川に代打で逆転 - SANSPO.COM(サンスポ)

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ソフトB・工藤監督、鬼采配で西武とタイ!CS男・内川に代打で逆転

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長谷川(手前)の同点打に沸くソフトバンクベンチ。代打を送られた内川(右端)もバンザイして喜んだ(撮影・長尾みなみ)  (パ・クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第1戦、西武4-8ソフトバンク、1勝1敗、9日、メットライフ)クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージが開幕し、パは2位ソフトバンクがリーグ2連覇の西武に8-4で逆転勝ちした。リーグ優勝チームには1勝のアドバンテージがあるため、1勝1敗の五分で並んだ。ソフトバンクは3-4の八回2死一、三塁で、工藤公康監督(56)が、内川聖一内野手(37)に代打・長谷川勇也外野手(34)を起用。長谷川が大胆な采配に応える左前打を放ち、さらに捕逸で2点を奪って逆転した。

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 目を疑う光景が明暗を分けた。無類の勝負強さを誇る内川に「代打、長谷川勇!!」。歓声、どよめき、悲鳴。異様な空気の中、鬼と化したソフトバンク・工藤監督の“マジック”が勝利をもぎ取った。

 「後悔のないように、思いきっていかせてもらいました」

 1点を追う八回2死一、三塁で代打・長谷川勇が同点左前打。なおも一、三塁となり、捕逸で決勝点が入った。背番号「24」は切り札。だが、代えた選手が信じられない。

 現役最多2171安打の内川は、ファーストステージで第3戦の決勝弾など2本塁打を放った。CS通算51安打、10本塁打、30打点は歴代最多。それほどの打者に「タイミングが合っていないようにみえた」。この日の内容、平良と2打数無安打の相性も踏まえて判断。昨年のポストシーズンで犠打を命じて話題になった采配を超越した。

 「とはいえ、苦しい決断でした。後悔はしないように、すみません」

 謝るほどの禁じ手でつかんだ1勝は値千金だ。現制度のパのCSファイナルステージは過去12度のうち、11度が第1戦に勝ったチームが制した。昨年の鷹を含む下位から勝ち上がった2チームも先勝でアドバンテージをはね返した。最初にして最大の関門を鬼采配で突破した。

 CSファーストステージでも松田宣を先発から外す非情采配があった。その松田宣を「5番」で復帰させると、4打点。ことごとく的中したが、起用に応えたナインに何よりも感謝した。

 「本当にみんな極限の集中というか、粘り強く、すばらしい集中力をみせてくれた」

 西武への挑戦権をえた夜は、タブレットをにらみながら床についた。自軍、相手の分析。「思いついたことがある。コーチに言ってみよう」。四六時中戦略を練り、頭に思い浮かべば、とことん突き詰める。その戦いは続く。

 「やっとタイ。切り替えて、またあした。(今後も)決断するところはしていきます」

 失敗ならチームを壊しかねない荒技で逆転勝ち。2年連続の「下克上」を狙う将は超本気だ。 (安藤理)

データBOX

 ◎…レギュラーシーズン2位のソフトバンクが勝利し、対戦成績を1勝1敗(西武にアドバンテージの1勝)とした。日本シリーズ出場をかけたプレーオフ、CSで1勝1敗に追いついたのは14度目。過去13度のうち、追いついた球団が日本シリーズに進出したのは、1975年の阪急、2004年の西武、10年のロッテ、14年の阪神、昨季のソフトバンクの5度。突破率は38・5%(パに限れば過去8度中4度で、突破率50%)

 ◎…新人・甲斐野がファーストステージ第3戦に続いて勝利投手。プレーオフ、CSで新人投手が2勝を挙げるのは最多タイで75年の阪急・山口高志(第2、4戦=いずれも完投)、06年のソフトバンク・柳瀬明宏(第1ステージ第2、3戦=いずれも救援)に次いで13年ぶり3人目

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