【黒田正宏 軍師の断】3通りの良さちりばめられた阪神・近本の3安打 - SANSPO.COM(サンスポ)

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【黒田正宏 軍師の断】3通りの良さちりばめられた阪神・近本の3安打

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7回、安打を放つ阪神・近本=甲子園球場(撮影・宮沢宗士郎)  (セ・リーグ、阪神3-2ヤクルト、24回戦、阪神14勝8敗2分、18日、甲子園)記録が近づくと意識してしまうものだが、近本は状態の良さが気持ちの充実につながっている。だからこそ、一気に3安打を放って長嶋さんに並べたのだろう。

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 一時期の不振の頃と比較して、打席でどっしり構えている。開幕以来、好不調の時期を経験して、自信を身につけたからだろう。強いスイングができているし、何より空振りしそうな感じがしない。ファウルで粘れる。ひと皮むけた、と表現してもいい。

 3安打には3通りの近本の良さが散りばめられていた。一回の左前打は得意の流し打ち。逆らわない打撃は一級品だ。七回の中前打は、詰まりながら内角を押し込んでセンター返し。これができれば一気に打率はアップする。そして八回の3本目は、最大の持ち味の足を生かした。ベースカバーの投手を追い抜くスピードは圧巻だった。

 近本が塁に出るとスタンドは盛り上がるし、ベンチも「行ける」という雰囲気になる。七回の逆転は、その典型例。盗塁王も現実味を帯びてきた。 (サンケイスポーツ専属評論家)

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