【G戦士の素顔(17)】育成・巽、復活の裏に同期の存在 母校の期待背負う左腕の励みに - SANSPO.COM(サンスポ)

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【G戦士の素顔(17)】育成・巽、復活の裏に同期の存在 母校の期待背負う左腕の励みに

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川崎市のジャイアンツ球場で練習する巽  強烈な痛みが、左膝に走った。昨年10月31日。宮崎秋季キャンプに参加していた育成・巽大介投手(22)は、投内連係中に左膝前十字靱帯(じんたい)を損傷。約3週間後に同部の再建手術を受けた。

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 「(手術は)2時間半ぐらい。半月板も損傷していて。それも治さないといけないということもあって。結構大変だったみたいです」

 2015年のドラフト会議。東京・岩倉高で注目を集めていた巽は、6位指名を受けて巨人に入団した。同校からは、東北福祉大を経て日本ハムに入団した関根裕之以来、22年ぶりのプロ入り。最速146キロ左腕は将来を嘱望された。

 だが、毎年のようにオフシーズンの10月に故障。2年目のオフに育成契約となった。そして、3年目のオフに再び負った大けが。手術を受けてから2日後の明け方には左膝が熱くなるのを感じ、思わず目が覚めた。アイシングを替えてもらうよう頼むと、左膝には大量の血がたまっていたといい「あまりにも寝られなかった。(左膝は)パンパンでした」と振り返るほどだ。

 そんな左腕の復活を後押ししたのが、16年からともに巨人のユニホームを背負った同期だ。ドラ1右腕だった桜井は、いまや先発ローテーションを守り8勝(5敗)を挙げている。7位の左腕・中川は一時、守護神を務めるなどリリーフ陣の中心的存在に。2位・重信、5位・山本も随所に活躍し、育成1位だった増田は、自慢の足で勝利に貢献している。

 「すごいなと思います。刺激になります。やっぱり、最初に関わっていたわけじゃないですか。寮生活でも話していましたし。なんていうんですかね。普通にうれしいです。自分も頑張ろうと思いますね。そういう姿を見ると」

 かつては、結果が出ないことで批判も受けてきた世代。だが、4年目にして1軍で主力を務めている選手もいる。そんな姿は大きな励みとなった。元来「けがはすぐに治せるタイプ」という体もあいまって、順調に回復。8日のイースタン・リーグ、DeNA戦(ジャイアンツ球場)では今季初めて2軍戦に登板。1回3安打5失点(自責点1)だったが、貴重な一歩を踏み出した。

 母校・岩倉高出身のプロ野球選手は現在、巽ただ一人。「母校を背負っている感じになりますね。頑張ります」。多くの期待を受けて入ったプロの世界。同期のように、サクセスストーリーを描いてみせる。(赤尾裕希)

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