【虎のソナタ】福留兄ィの元気、大山に分けて!! - SANSPO.COM(サンスポ)

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【虎のソナタ】福留兄ィの元気、大山に分けて!!

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試合前、大山(左)は球場を訪れた中西太氏(右)と話す  (セ・リーグ、ヤクルト4-7阪神、19回戦、阪神12勝5敗2分、24日、神宮)阪神の東京での宿舎をマークしていたサブキャップ長友孝輔はこんな電話をくれた。「たまたま柔道世界選手権の選手の宿舎にもなっていまして…ガシッとした選手とか、ずんぐりむっくりした選手とかがロビーでウロウロしてまして…あ、ロサリオがたくさん…という感じでした」

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 おいおい、センスのいい長友が例えるにしてもロサリオとはまた…それだけは思い出したくないぞ。(ちょうど1年前、この8月24日はGT戦で阪神は苦手のGメルセデス対策として右打線を組んだが完封負け)

 この時、サンケイスポーツ専属評論家の江本孟紀氏は『エモやんの舌好調』でズバッとその屈辱負けを指摘している。これをまた編集委員の上田雅昭もちゃぁんと覚えていて「ああ、どん底の貧打にあえぐ巨人の上をわざわざいってしもたなぁ…あの8月24日は…」と。これが最下位になるターニングポイントになっていた。つまりでだ、世界柔道のロサリオ似の軍団と、強引な右打線で苦杯を喫した1年前の巨人戦がダブったのだ。

 大阪の編集局「虎ソナ班」の窓際で「せっかく連勝してるのに…」と勝手にブツクサ独り言を言ってから反省した。俺も卑屈か…仕方ないヮさ、あきれるぐらい虎とつきあっているとなにもかもペシミスティック(悲観的)になるモンなぁ…♪こんなクソ爺ィに誰がしたぁ…。

 だが長友はこっちの気配を察してか「先発の西投手に注目です。15試合連続で先に点をとられてますから」コラコラコラァなぐさめてるつもりかそれで…「しかし打線は元気ですから西投手も粘りますョ。それで5連勝は確実だと思いますから先輩もお静かにしててください」だと(上げたり下げたり…どうせいちゅうのや)

 そこに若い菊地峻太朗が「ちょこっとマルテが元気でした。神宮のフェンスが近いからか結構飛ばしてました。それをアテにしてください」なんて言ってきた。要するに我がサンスポ軍団は神宮名物の五回終了時の「花火大会」があと2夜でとりあえず打ち上げ予定終了らしい。せっかく阪神打線はここにきてハイテンションになってきているからもうちょっと続けてもらいたい気もする。

 プレーボールがかかるといきなり福留がプロ初先発という田川のスライダーをガツン! と2ランだ。このところ福留兄ィは元気いっぱい。西投手に魂の援護射撃である。ところが皮肉なことに久しぶりに先手をとってもらうと西がキリッとしない。三回に集中打を浴びる。何事も都合よくいかないものだ。しかしすぐ四回に猛虎打線(モウコ打線なんて言葉すら忘れてたぞな…蒙古打線とまちがわないように、念のため説明しておきますヮ)が反撃して、しかも福留兄ィが猛打賞だよ。その元気をホンの少しでいいから大山にお裾分けしてやってほしいぐらいのギンギン。

 そうなりますと能見がクールなマウンドで際立ちいわゆる“矢野必勝パターン”を構成していく。これが美しいですがな…。

 「1羽のスズメが落ちるのも神の摂理…肝心なのは覚悟なのだ」とシェークスピアは『ハムレット』の終幕でそう書いた。毒杯と毒が塗られた剣を持つ相手にハムレットは昂然と剣をぬいて立ち向かうラスト…。

 文豪は運命にもてあそばれる主人公に“魂の悲劇”の美しさのマントを着せかけたのです。もう阪神には幕が残り少ない。だがここに来て、ちょっと虎に不思議な風が吹き始めている。

 この日、鳴尾浜で藤浪晋太郎に織原祥平記者はあえて声をかけている。

 すると彼は「元気です。僕は夏にはつよいんですョ」とリンとした声。藤浪ももうすぐなのだ…。

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