【球界ここだけの話(1700)】阪神・藤浪の“抜け球”にひるまず!中日・阿部のサクセスストーリー - SANSPO.COM(サンスポ)

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【球界ここだけの話(1700)】阪神・藤浪の“抜け球”にひるまず!中日・阿部のサクセスストーリー

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ヒーローインタビューでポーズをとる中日・阿部寿樹内野手  阪神・藤浪の“抜け球”に、ひるまず「レギュラー」をつかんだ男がいる。中日の“マスター”こと、阿部寿樹内野手(29)だ。Hondaから2016年ドラフト5位で入団。1軍出場はルーキー時の25試合が最多だった。

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 「今、振り返ると、あのヒットがあって、与田監督から試合で使ってもらえたと言えるかもしれない」

 プロ野球人生の転機となったのは、2月24日の阪神とのオープン戦(北谷)。藤浪から放った左前打だった。その直前。すっぽ抜けの直球が顔面付近に向かってきた。体をくねらせて、事なきを得た。そして、次の球-。

 「僕は結果を出さなければいけない立場。怖いとかいってられなかった」。恐怖心が残る中、内角速球をジャストミートした。打球はライナーで左前へ。就任1年目の与田監督は「きょうの一番の収穫は阿部のヒットだよ。逃げずに立ち向かっていった姿勢は素晴らしい」と絶賛。ここから阿部のサクセスストーリーが始まった。

 オープン戦で結果を残し、プロ4年目で初めて開幕スタメンに。一時は、調子を落として代打に降格したが、2軍に落されることはなかった。6月中旬にレギュラー再奪取。8月2日に規定打席に到達し、同5日現在、リーグ10位の打率・297、4本塁打、39打点。

 阿部は「4打席、立たせてもらって『試合慣れ』してきたことも結果を残せている理由だと思う」と、使ってくれる与田監督に感謝だ。ニックネームは「マスター」。名付け親の伊東ヘッドコーチは「あのひげ、やさしそうな風貌は、バーでカクテルを作っているマスターだ」という。

 当の本人は「気に入っていますよ。ニックネームをつけられるのは気にしてもらっている証。でも、僕を『マスター』と呼ぶ人はごく少数。顔と名前を覚えてもらえるように、もっともっと頑張りたい」と力を込めた。

 藤浪撃ちで、二塁の定位置をつかんだ。「マスター阿部」を浸透させるのが、新たな目標だ。(三木建次)

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